学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0468

理由で解く 臨床医学各論

Q0468 内分泌疾患

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題69
問題
甲状腺機能低下症でみられないのはどれか。
選択肢
1 テタニー
2 嗄声
3 便秘
4 言語緩慢
解答
正解1(テタニー)
解説
✓ 1. 誤り
テタニー
テタニーは低カルシウム血症(副甲状腺機能低下症など)でみられる症状であり、甲状腺機能低下症の症状ではない。テタニーでは神経・筋の過興奮により手指痙攣(助産師手位)・トルーソー徴候・クボステック徴候などが出現する。甲状腺と副甲状腺は解剖学的には近接するが、機能は全く異なる点に注意する。
✗ 2.
嗄声
✗ 正しい。嗄声は甲状腺機能低下症で声帯にムコ多糖類が沈着し粘液水腫性浮腫が生じることで起こる特徴的症状である。声の低音化・ハスキーボイスを伴い、電話越しでも気づかれることがある。
✗ 3.
便秘
✗ 正しい。便秘は甲状腺機能低下症による代謝低下に伴い、腸管蠕動運動が減弱することで生じる。甲状腺機能亢進症では逆に蠕動運動が亢進し下痢をきたすため、対照的な症状である。
✗ 4.
言語緩慢
✗ 正しい。言語緩慢は甲状腺機能低下症による精神活動・思考速度の低下を反映する症状である。動作緩慢・嗜眠・記憶障害・集中力低下も伴い、認知症との鑑別が必要になることがある。
ポイント
  • 甲状腺機能低下症の主症状は嗄声・便秘・言語緩慢・寒がり・徐脈・体重増加・皮膚乾燥・非圧痕性浮腫・アキレス腱反射弛緩相遅延などである
  • テタニーは副甲状腺機能低下症(低カルシウム血症)の症状であり、甲状腺機能低下症とは異なる内分泌臓器の疾患である
  • 甲状腺機能低下症は認知機能低下を伴うため、高齢者では認知症との鑑別(treatable dementia)として重要である
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題69|甲状腺機能低下症でみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題69|甲状腺機能低下症でみられないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手