学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ A. 下垂体疾患 / Q0444

理由で解く 臨床医学各論

Q0444 内分泌疾患

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題71
問題
巨人症でみられないのはどれか。
選択肢
1 発汗過多
2 高血圧
3 筋緊張亢進
4 月経異常
解答
正解3(筋緊張亢進)
解説
✗ 1.
発汗過多
✗ 正しい。巨人症では成長ホルモン(GH)過剰により代謝が亢進し、発汗腺の肥大・機能亢進により発汗過多がみられる。多汗は先端巨大症・巨人症の特徴的症状の一つである。
✗ 2.
高血圧
✗ 正しい。成長ホルモン過剰はナトリウム・水分の貯留、血管壁の肥厚、レニン-アンジオテンシン系の活性化を通じて高血圧を引き起こす。心筋肥大や心血管合併症により死亡率が上昇する。
✓ 3. 誤り
筋緊張亢進
巨人症(先端巨大症の骨端線閉鎖前発症型)では筋緊張亢進は特徴的所見ではない。むしろGH過剰により筋力低下や筋萎縮がみられることがある。筋緊張亢進はパーキンソン病(筋固縮)や上位運動ニューロン障害(痙縮)でみられる所見であり、GH過剰とは無関係である。
✗ 4.
月経異常
✗ 正しい。下垂体腺腫が腫大すると周囲の正常下垂体組織を圧迫し、性腺刺激ホルモン(LH、FSH)の分泌が障害される。その結果、性腺機能低下症により月経異常(無月経・月経不順)や性欲減退、不妊などをきたす。
ポイント
  • 巨人症は骨端線閉鎖前にGH過剰が生じた場合で、閉鎖後に発症すれば先端巨大症となる
  • GH過剰による症状: 発汗過多、高血圧、糖尿病、心肥大、変形性関節症、末梢神経障害が出現する
  • 下垂体腺腫の圧迫症状として頭痛、視野障害(両耳側半盲)、性腺機能低下が生じる
  • 重要用語: 成長ホルモン過剰, 下垂体腺腫, 骨端線閉鎖, 性腺機能低下症 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状分類 巨人症・先端巨大症の症状 病態機序
GH過剰による症状 発汗過多、体重増加、四肢肥大 代謝亢進、軟部組織肥大
心血管系症状 高血圧、心肥大、不整脈 Na貯留、血管壁肥厚
腺腫圧迫症状 頭痛、視野障害、月経異常 視交叉圧迫、性腺刺激ホルモン低下
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題71|巨人症でみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題71|巨人症でみられないのはどれか。
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