学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0305

理由で解く 臨床医学各論

Q0305 呼吸器疾患

出典:あマ指 第19回(2011) 問題81
問題
肺気腫の症状でないのはどれか。
選択肢
1 呼吸音の減弱
2 呼気の短縮
3 呼気時口すぼめ呼吸
4 樽状胸
解答
正解2(呼気の短縮)
解説
✗ 1.
呼吸音の減弱
✗ 正しい。肺気腫では肺胞の破壊と含気量の増加により、呼吸音は減弱する。 肺の過膨脹により音が伝わりにくくなるためである。
✓ 2. 誤り
呼気の短縮
肺気腫では気道閉塞により呼気は延長するのであり、短縮ではない。 肺胞壁の破壊により気道が呼気時に虚脱しやすくなり、空気を吐き出すのに時間がかかる。 閉塞性換気障害の特徴として呼気時間の延長が生じるため、「呼気の短縮」は誤りである。
✗ 3.
呼気時口すぼめ呼吸
✗ 正しい。口すぼめ呼吸は肺気腫患者に特徴的な呼吸パターンである。 呼気時に口をすぼめることで気道内圧を高め、気道の虚脱を防ぐ代償的な呼吸法である。
✗ 4.
樽状胸
✗ 正しい。肺気腫では肺の過膨脹により胸郭の前後径が増し、樽状胸(ビール樽状胸郭)を呈する。 X線写真では横隔膜の平低化も認められる。
ポイント
  • 肺気腫(閉塞性換気障害)では呼気の延長がみられ、呼気の短縮は誤りである。「延長」と「短縮」の取り違えは頻出の出題パターンである。
  • 口すぼめ呼吸は肺気腫患者が自然に行う代償的な呼吸法であり、呼吸リハビリテーションでも指導される。
  • 樽状胸は肺の過膨脹による前後径の増大を反映しており、X線写真での横隔膜の平低化とともに肺気腫の特徴的な身体所見である。
  • 重要用語: 呼気延長, 口すぼめ呼吸, 樽状胸, 呼吸音減弱 を正確に理解しておくこと。
比較表
肺気腫の所見 機序
呼吸音の減弱 肺胞破壊・含気量増加
呼気の延長(短縮ではない) 気道虚脱による呼気困難
口すぼめ呼吸 気道内圧を高め虚脱を防ぐ
樽状胸 肺の過膨脹、前後径増大
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題81|肺気腫の症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題81|肺気腫の症状でないのはどれか。
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