学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0306

理由で解く 臨床医学各論

Q0306 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題69
問題
肺気腫の病変部位でないのはどれか。
選択肢
1 気管支
2 終末細気管支
3 呼吸細気管支
4 肺胞
解答
正解1(気管支)
解説
✓ 1. 誤り
気管支
気管支は終末細気管支より中枢側の構造であり、肺気腫の病変部位には含まれない。 肺気腫は終末細気管支より末梢の気腔が不可逆的に拡大する疾患と定義されており、太い気管支は含まれない。 気管支の障害(気管支壁の肥厚や分泌亢進)は慢性気管支炎の特徴である。
✗ 2.
終末細気管支
✗ 正しい。終末細気管支は肺気腫の病変部位の起点であり、ここより末梢が障害される。 小葉中心性肺気腫では呼吸細気管支が拡張し、終末細気管支も影響を受ける。
✗ 3.
呼吸細気管支
✗ 正しい。呼吸細気管支は肺気腫で最も障害されやすい部位の一つである。 日本の肺気腫の大部分を占める小葉中心性肺気腫では、呼吸細気管支の拡張が特徴的である。
✗ 4.
肺胞
✗ 正しい。肺胞の破壊・拡大は肺気腫の基本病変である。 肺胞壁が破壊されることでガス交換面積が減少し、酸素の取り込みが低下する。
ポイント
  • 肺気腫は「終末細気管支より末梢の気腔の不可逆的拡大」と定義されており、気管支(中枢側)は病変部位に含まれない。気管支の障害は慢性気管支炎の特徴である。
  • 日本の肺気腫の大部分は小葉中心性であり、喫煙との関連が強い。汎小葉性はα1-アンチトリプシン欠損症に関連し、肺胞全体が拡張する型である。
  • 肺気腫と慢性気管支炎はCOPDの主要な構成疾患であるが、病変部位が異なる。肺気腫は末梢気腔、慢性気管支炎は気管支が主座である。
  • 重要用語: 終末細気管支, 呼吸細気管支, 小葉中心性肺気腫, 慢性気管支炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
構造 肺気腫の病変部位 備考
気管支 含まれない 慢性気管支炎の障害部位
終末細気管支 病変の起点 ここより末梢が障害される
呼吸細気管支 主要な障害部位 小葉中心性肺気腫で拡張
肺胞 基本病変 壁破壊によりガス交換面積減少
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題69|肺気腫の病変部位でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題69|肺気腫の病変部位でないのはどれか。
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