学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0295

理由で解く 臨床医学各論

Q0295 呼吸器疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題93
問題
気管支喘息の主症状はどれか。
選択肢
1 倦怠感
2 呼吸困難
3 発熱
4 寝汗
解答
正解2(呼吸困難)
解説
✗ 1. 誤り
倦怠感
倦怠感は非特異的な全身症状であり、感染症・貧血・内分泌疾患などさまざまな疾患で出現しうる。 気管支喘息に特徴的な症状ではなく、主症状には含まれない。 喘息のコントロール不良で睡眠障害が続くと二次的に倦怠感が出現することはあるが、直接的な症状ではない。
✓ 2. 正しい
呼吸困難
気管支喘息の主症状は発作性の呼吸困難(特に呼気性)である。 気道平滑筋の収縮、粘膜浮腫、粘液分泌亢進により気道が狭窄し、呼気の排出が困難となる。 発作時は咳嗽、喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)を伴い、聴診上は笛声音(wheezes)を呼気時に強く聴取する。 夜間から早朝にかけて増悪しやすい特徴がある。
✗ 3. 誤り
発熱
発熱は感染症に伴う症状であり、気管支喘息の主症状ではない。 気管支喘息は好酸球・リンパ球を主体とした気道の慢性炎症であり、感染性の発熱は通常伴わない。 喘息発作時に発熱がある場合は気道感染の合併を疑う。
✗ 4. 誤り
寝汗
寝汗(盗汗)は肺結核などの慢性感染症に特徴的な症状である。 気管支喘息でみられる夜間症状は寝汗ではなく、呼吸困難や咳嗽・喘鳴である。 寝汗を主訴とする場合は結核やリンパ腫などを鑑別する必要がある。
ポイント
  • 気管支喘息の主症状は発作性の呼吸困難・喘鳴・咳嗽であり、夜間(深夜~明け方)に増悪する特徴がある。心臓喘息は就寝後1~2時間で出現する点で区別される。
  • 気管支喘息はアトピー型(外因型)と非アトピー型(内因型)に分類され、小児の90%、成人の60%がアトピー性素因を有する。
  • 長期管理の中心はステロイド吸入療法であり、発作時には短時間作用性β2刺激薬の吸入を用いる。
  • 重要用語: 気管支喘息, 発作性呼吸困難, 喘鳴, 夜間増悪, ステロイド吸入 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 夜間の特徴的症状 発症パターン
気管支喘息 呼吸困難・咳嗽・喘鳴 深夜~明け方に発作出現
心臓喘息(左心不全) 呼吸困難・泡沫状喀痰 就寝後1~2時間で出現
肺結核 寝汗(盗汗) 慢性的に持続
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題93|気管支喘息の主症状はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題93|気管支喘息の主症状はどれか。
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