学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ A. 脳血管疾患 / Q1058

理由で解く 臨床医学各論

Q1058 神経疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題94
問題
脳出血の好発部位でないのはどれか。
選択肢
1 被殻
2 視床
3 前頭葉
4 小脳
解答
正解3(前頭葉)
解説
✗ 1.
被殻
✗ 正しい。被殻は高血圧性脳出血の最好発部位であり、全脳出血の約40%を占める。中大脳動脈から分枝するレンズ核線条体動脈(外側線条体動脈)の破綻が原因である。対側の片麻痺、感覚障害、同名半盲、病巣側への共同偏視などの症状がみられる。
✗ 2.
視床
✗ 正しい。視床は脳出血の好発部位の一つであり、全脳出血の約30%を占める。後大脳動脈から分枝する視床膝状体動脈や視床穿通動脈の破綻が原因である。対側の感覚障害が主症状であり、両眼の内下方偏視が特徴的である。
✓ 3. 誤り
前頭葉
前頭葉は高血圧性脳出血の好発部位ではない。高血圧性脳出血の好発部位は被殻(約40%)、視床(約30%)、皮質下(約10%)、小脳(約10%)、橋(約10%)であり、前頭葉は好発部位として通常挙げられない。皮質下出血は高血圧性よりも脳アミロイドアンギオパチーなどが原因となることが多い。
✗ 4.
小脳
✗ 正しい。小脳は脳出血の好発部位の一つであり、全脳出血の約10%を占める。上小脳動脈の分枝の破綻が原因である。突然の後頭部痛、めまい、嘔吐、歩行障害が主症状であり、血腫が大きい場合は脳幹圧迫により意識障害をきたし緊急手術の適応となる。
ポイント
  • 高血圧性脳出血の好発部位:被殻(最多、約40%)→視床(約30%)→皮質下・小脳・橋(各約10%)。高血圧は脳出血の最大の危険因子であり、穿通枝動脈の破綻が原因。
  • 脳出血と高血圧の関連:高血圧は全身の細動脈硬化をもたらし、脳出血の主要な危険因子となる。
  • 重要用語: 被殻出血, 視床出血, 小脳出血, 穿通枝動脈, 高血圧性脳出血 を正確に理解しておくこと。
比較表
部位 頻度 責任血管 主な症状
被殻 約40% レンズ核線条体動脈 片麻痺、感覚障害
視床 約30% 視床穿通動脈 感覚障害、内下方偏視
小脳 約10% 上小脳動脈分枝 めまい、嘔吐、失調
約10% 橋動脈 四肢麻痺、縮瞳
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題94|脳出血の好発部位でないのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題94|脳出血の好発部位でないのはどれか。
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