学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ A. 感染性呼吸器疾患 / Q0269

理由で解く 臨床医学各論

Q0269 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題69
問題
小児のピーナッツによる気道異物で誤っているのはどれか。
選択肢
1 一瞬の吸気とともに吸い込まれる。
2 呼吸困難を呈する。
3 咳嗽が消失したら排出されたと考える。
4 肺炎を起こしやすい。
解答
正解3(咳嗽が消失したら排出されたと考える)
解説
✗ 1.
一瞬の吸気とともに吸い込まれる。
✗ 正しい。ピーナッツなどの気道異物は、笑ったり泣いたり驚いたりした際の一瞬の深い吸気が生じた時に、気道内に吸い込まれる。小児では咀嚼能力が未熟で、遊び食いや食事中の会話・笑いなどが誘因となる。
✗ 2.
呼吸困難を呈する。
✗ 正しい。気道異物により気道が部分的または完全に閉塞されるため、呼吸困難を呈する。異物の大きさや位置により、軽度の息苦しさから窒息に至るまで症状の程度は様々である。喘鳴や喘息様症状を呈することもある。
✓ 3. 誤り
咳嗽が消失したら排出されたと考える。
気道異物では咳嗽が消失しても異物が排出されたとは限らない。異物が気管支深部に嵌頓すると、激しい咳嗽は一時的に消失するが、異物は残存している。そのまま放置すると無気肺や閉塞性肺炎、気管支拡張症を引き起こす。咳嗽消失後も必ず胸部X線検査や気管支鏡検査で異物の有無を確認する必要がある。
✗ 4.
肺炎を起こしやすい。
✗ 正しい。気道に異物が残存すると、異物による気道閉塞の末梢で感染を起こし、閉塞性肺炎を発症しやすい。特にピーナッツなどの油脂を含む異物は炎症反応を強く引き起こし、肺炎や肉芽形成の原因となる。
ポイント
  • 気道異物では咳嗽が消失しても異物が排出されたとは限らず、気管支深部への嵌頓を疑う必要がある。
  • 異物が気管支に嵌頓すると一時的に咳嗽は軽減するが、無気肺や閉塞性肺炎を引き起こす危険性がある。
  • 小児の気道異物はピーナッツ、豆類、飴などが多く、咀嚼不十分や遊び食いが原因となる。
  • 気道異物の診断には病歴聴取が重要であり、胸部X線検査や気管支鏡検査で確認する。
  • 重要用語: 気道異物、閉塞性肺炎、無気肺、気管支嵌頓 を正確に理解しておくこと。
比較表
気道異物の経過 症状・所見 対応
異物吸入直後 激しい咳嗽・喘鳴・呼吸困難 背部叩打法・腹部突き上げ法
気管支嵌頓後 咳嗽一時消失・喘鳴持続 胸部X線・気管支鏡検査
放置した場合 無気肺・閉塞性肺炎・気管支拡張症 気管支鏡による異物除去
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題69|小児のピーナッツによる気道異物で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題69|小児のピーナッツによる気道異物で誤っているのはどれか。
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