学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1477

理由で解く 臨床医学各論

Q1477 その他の領域

出典:あマ指 第12回(2004) 問題96
問題
96統合失調症に特徴的な妄想はどれか。
選択肢
1 貧困妄想
2 関係妄想
3 罪業妄想
4 心気妄想
解答
正解2(関係妄想)
解説
✗ 1. 誤り
貧困妄想
貧困妄想はうつ病に特徴的な微小妄想の一つであり、実際には経済的に問題がないにもかかわらず困窮していると思い込む妄想である。微小妄想は自己を過小評価する方向の妄想であり、統合失調症の妄想とは性質が全く異なる。
✓ 2. 正しい
関係妄想
関係妄想は統合失調症に特徴的な妄想であり、周囲の出来事や他人の言動が全て自分に関係していると確信する妄想である。例えば、テレビのニュースが自分のことを言っている、街で人が笑っているのは自分を嘲笑しているなどと確信する。統合失調症ではそのほかに被害妄想、注察妄想、追跡妄想なども特徴的にみられ、いずれも「他者からの影響」に関する妄想である。
✗ 3. 誤り
罪業妄想
罪業妄想はうつ病に特徴的な微小妄想の一つであり、自分が重大な罪を犯したと思い込む妄想である。実際には罪を犯していないにもかかわらず自責の念に苛まれ、重症化すると自殺の危険因子ともなる。
✗ 4. 誤り
心気妄想
心気妄想はうつ病に特徴的な微小妄想の一つであり、重大な病気にかかっていると思い込む妄想である。いくら検査で異常がなくても確信が揺るがない。貧困妄想・罪業妄想とともに「微小妄想三徴」と呼ばれる。
ポイント
  • 統合失調症の妄想は関係妄想・被害妄想・注察妄想・追跡妄想など「他者からの影響」に関するものが特徴的であり、いずれも自我障害と関連する。
  • うつ病の妄想は微小妄想(貧困妄想・罪業妄想・心気妄想)であり、「自己の過小評価」に関するものである。この3つは「微小妄想三徴」と呼ばれる。
  • 躁病では誇大妄想がみられ、自分の能力や地位を過大評価する妄想である。疾患ごとの妄想の種類を正確に整理することが重要。
  • 重要用語: 関係妄想、微小妄想三徴、統合失調症、被害妄想、誇大妄想 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的な妄想
統合失調症 関係妄想、被害妄想、注察妄想、追跡妄想
うつ病 微小妄想(貧困妄想、罪業妄想、心気妄想)
躁病 誇大妄想
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題96|96統合失調症に特徴的な妄想はどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題96|96統合失調症に特徴的な妄想はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手