学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ C. 膵臓疾患 / Q0247

理由で解く 臨床医学各論

Q0247 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第20回(2012) 問題76
問題
急性膵炎の腹痛が軽減する姿勢はどれか。
選択肢
1 仰臥位
2 起座位
3 座位前屈位
4 側臥位
解答
正解3(座位前屈位)
解説
✗ 1. 誤り
仰臥位
仰臥位では腹部臓器や脊柱による膵臓への圧迫が加わり、疼痛が増強する。 急性膵炎の患者は仰臥位を嫌い、前かがみの姿勢をとることが多い。 「仰臥位で増強」は急性膵炎の疼痛パターンとして診断的意義が高い。
✗ 2. 誤り
起座位
起座位は心不全による呼吸困難(起座呼吸)の軽減に有効な姿勢であるが、急性膵炎の疼痛軽減には前屈位ほどの効果がない。 起座位では上体を起こすが前屈の要素がないため、膵臓への後腹膜からの圧迫軽減が不十分である。
✓ 3. 正しい
座位前屈位
座位前屈位(前かがみの姿勢)をとると、膵臓周囲の緊張が緩和され腹痛が軽減する。 膵臓は後腹膜腔に位置するため、前屈により後腹膜への圧迫が軽減される。 急性膵炎で「仰臥位で増強、座位前屈で軽減」という疼痛パターンは診断的意義が高く、国試頻出のポイントである。
✗ 4. 誤り
側臥位
側臥位は仰臥位よりやや楽になることがあるが、座位前屈位ほどの疼痛軽減効果はない。 膵臓の解剖学的位置(後腹膜腔)を考えると、前屈による後腹膜の緊張緩和が最も効果的である。
ポイント
  • 急性膵炎の腹痛は「仰臥位で増強、座位前屈位で軽減」が特徴であり、膵臓が後腹膜腔に位置することと関連する
  • 起座位は心不全の呼吸困難(起座呼吸)に有効な姿勢であり、急性膵炎の座位前屈位と混同しないこと
  • 膵臓の後腹膜腔という解剖学的位置が、疼痛パターンや背部痛の出現と密接に関連している
  • 重要用語: 座位前屈位, 仰臥位での増強, 後腹膜腔, 起座呼吸との鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
姿勢 急性膵炎の腹痛への影響 他疾患での利用
仰臥位 増強する
座位前屈位 軽減する(最も有効)
起座位 やや軽減 心不全の呼吸困難に有効
側臥位 やや軽減
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題76|急性膵炎の腹痛が軽減する姿勢はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題76|急性膵炎の腹痛が軽減する姿勢はどれか。
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