学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ C. 膵臓疾患 / Q0245

理由で解く 臨床医学各論

Q0245 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題75
問題
疾患と検査との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 胆石症 ― 超音波検査
2 急性膵炎 ― 内視鏡検査
3 大腸癌 ― 便潜血反応
4 肝癌 ― CT検査
解答
正解2(急性膵炎 ― 内視鏡検査)
解説
✗ 1.
胆石症 ― 超音波検査
✗ 正しい。超音波検査は胆石症の第一選択の画像検査であり、正しい組合せである。 胆嚢内の胆石を高輝度エコーと無響陰影(acoustic shadow)として描出でき、非侵襲的で簡便な検査法である。 感度が高く、外来で迅速に施行できるため、胆石症が疑われた場合にまず行う検査である。
✓ 2. 誤り
急性膵炎 ― 内視鏡検査
急性膵炎の診断に内視鏡検査は用いない。 急性膵炎では血中・尿中アミラーゼの測定、腹部超音波検査、CT検査が診断に重要である。 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)は膵管への造影剤注入により急性膵炎を誘発するリスクがあるため、急性期には禁忌とされる。
✗ 3.
大腸癌 ― 便潜血反応
✗ 正しい。便潜血反応は大腸癌のスクリーニング検査として広く用いられ、正しい組合せである。 便中の微量な出血を免疫学的に検出し、大腸癌の早期発見に寄与する。 陽性の場合は大腸内視鏡検査による精密検査が必要となる。
✗ 4.
肝癌 ― CT検査
✗ 正しい。CT検査は肝癌の画像診断に有用であり、正しい組合せである。 造影CT検査で動脈相での早期濃染と門脈相での造影剤の速やかな流出(ウォッシュアウト)が肝細胞癌の特徴的所見である。 MRI(EOB-MRI)も肝癌の診断に有用である。
ポイント
  • 急性膵炎の診断にはアミラーゼ測定(血中・尿中)、超音波検査、CT検査が有用であり、内視鏡検査は不適切である
  • ERCPは膵管に造影剤を注入するため急性膵炎を誘発するリスクがあり、急性期には禁忌とされる
  • 疾患と検査の組合せ問題は頻出テーマであり、各疾患の第一選択検査を正確に覚えておくこと
  • 重要用語: 急性膵炎の検査法, ERCP禁忌, 超音波検査, 便潜血反応 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 適切な検査 不適切な検査
胆石症 超音波検査(第一選択)
急性膵炎 血中・尿中アミラーゼ、CT 内視鏡検査(ERCP:膵炎誘発リスク)
大腸癌 便潜血反応(スクリーニング)
肝癌 造影CT検査、MRI
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題75|疾患と検査との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題75|疾患と検査との組合せで誤っているのはどれか。
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