学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0189

理由で解く 臨床医学各論

Q0189 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題80
問題
A型肝炎について誤っているのはどれか。
選択肢
1 ワクチンにより予防できる。
2 集団発生を起こす。
3 劇症化しやすい。
4 経口感染する。
解答
正解3(劇症化しやすい)
解説
✗ 1.
ワクチンにより予防できる。
✗ 正しい。A型肝炎ワクチン(HAワクチン)は有効な予防法である。海外渡航前や流行地域への訪問前に接種することが推奨される。免疫グロブリン投与も予防効果があり、約3ヵ月間有効である。感染源との接触後早期に投与すると発症を予防できる。
✗ 2.
集団発生を起こす。
✗ 正しい。A型肝炎は糞口感染(経口感染)で伝播するため、汚染された水や食品を介して集団発生を起こす。学校や施設などで複数の患者が同時に発生することがある。生鮮魚介類(特に生ガキ)の摂取が感染源となることが多い。
✓ 3. 誤り
劇症化しやすい。
A型肝炎は一般に予後良好で劇症化しやすい疾患ではない。若年者では軽症で済むことが多く、無症状のまま経過することもある。ただし、高齢者では劇症肝炎に進展するリスクが高まる。B型肝炎の変異株やE型肝炎の方が劇症化のリスクが高い。
✗ 4.
経口感染する。
✗ 正しい。A型肝炎ウイルス(HAV)は糞口感染(経口感染)により伝播する。患者の糞便中にウイルスが排泄され、汚染された手指、食物、水を介して感染する。潜伏期は約30日で、2〜4月頃に多く発生する。
ポイント
  • A型肝炎は予後良好で劇症化しにくいが、高齢者では劇症化のリスクがある
  • 糞口感染により伝播し、集団発生を起こすことがある
  • HAワクチンや免疫グロブリンによる予防が可能である
  • 重要用語: 糞口感染、集団発生、HAワクチン、劇症化しにくい、慢性化しない を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題80|A型肝炎について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題80|A型肝炎について誤っているのはどれか。
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