学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0186

理由で解く 臨床医学各論

Q0186 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第8回(2000) 問題82
問題
経口感染する肝炎はどれか。
選択肢
1 A型
2 B型
3 C型
4 D型
解答
正解1(A型)
解説
✓ 1. 正しい
A型
A型肝炎ウイルス(HAV)はRNA型ウイルスで、糞口感染(経口感染)により伝播する。汚染された水や生鮮魚介類(生ガキなど)を介して感染し、潜伏期は約30日である。2〜4月頃に多く発生し、集団発生を起こすこともある。慢性化することはなく、終生免疫を獲得する。
✗ 2. 誤り
B型
B型肝炎ウイルス(HBV)はDNA型ウイルスで、血液・体液を介した非経口感染により伝播する。主な感染経路は母児間感染、性行為、針刺し事故などである。潜伏期は約1〜3ヵ月で、成人初感染では通常慢性化しないが、欧米型ゲノタイプ感染例では慢性化することがある。
✗ 3. 誤り
C型
C型肝炎ウイルス(HCV)はRNA型ウイルスで、主に血液を介した非経口感染により伝播する。輸血、不潔な医療行為、消毒不十分な鍼などが感染経路となる。潜伏期は約30〜50日で、60〜70%が慢性化する。
✗ 4. 誤り
D型
D型肝炎ウイルス(HDV)はRNA型ウイルスで、B型肝炎ウイルスキャリアに重複感染する。血液を介した非経口感染であり、経口感染しない。日本ではまれで、イタリア・南米などに多い。
ポイント
  • 経口感染する肝炎ウイルスはA型とE型であり、糞口感染経路をとる
  • B型・C型・D型は血液・体液を介した非経口感染経路をとる
  • A型肝炎は慢性化せず予後良好だが、高齢者では劇症化しやすい
  • 重要用語: 経口感染、糞口感染、非経口感染、HAV、HBV、HCV を正確に理解しておくこと。
比較表
肝炎型 ウイルス遺伝子 感染経路 潜伏期 慢性化
A型 RNA 経口(糞口) 約30日 なし
B型 DNA 血液・性行為 1〜3ヵ月 あり
C型 RNA 血液 30〜50日 あり(60〜70%)
D型 RNA 血液(B型重複) 1〜3ヵ月 あり
E型 RNA 経口(糞口) 2〜6週 なし
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題82|経口感染する肝炎はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題82|経口感染する肝炎はどれか。
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