学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0172

理由で解く 臨床医学各論

Q0172 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題78
問題
「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」本疾患で正しいのはどれか。
選択肢
1 発熱を前駆症状として発症する。
2 インターフェロン療法が有効である。
3 慢性化する。
4 輸血によっても発症する。
解答
正解1(発熱を前駆症状として発症する。)
解説
✓ 1. 正しい
発熱を前駆症状として発症する。
A型肝炎は発熱、全身倦怠感、食欲不振などの前駆症状で発症し、その後黄疸が出現する。前駆期は1〜2週間程度で、インフルエンザ様の症状を呈する。この患者もまさにA型肝炎の典型的経過をたどっており、全身倦怠感と黄疸がみられている。
✗ 2. 誤り
インターフェロン療法が有効である。
インターフェロン療法は主にC型慢性肝炎やB型慢性肝炎の治療に用いられる。A型肝炎は急性経過をとり自然治癒するため、インターフェロン療法は通常必要ない。安静と対症療法が基本である。
✗ 3. 誤り
慢性化する。
A型肝炎は急性肝炎であり、慢性化しないのが大きな特徴である。B型肝炎は一部が慢性化し、C型肝炎は高率に慢性化する点と明確に区別すること。
✗ 4. 誤り
輸血によっても発症する。
A型肝炎は経口感染(糞口感染)であり、輸血による感染は通常みられない。輸血で感染しうるのはB型肝炎やC型肝炎であり、これらは血液・体液を介して感染する。
ポイント
  • ウイルス肝炎の型ごとの特徴を整理すること。A型は「経口感染・急性・慢性化しない」、B型は「血液感染・一部慢性化」、C型は「血液感染・高率に慢性化・インターフェロン療法」である。
  • A型肝炎の前駆症状として発熱が重要。黄疸出現前に発熱・倦怠感がみられる。
  • 重要用語: A型肝炎の非慢性化, B型・C型肝炎の慢性化, 感染経路の違い を正確に理解しておくこと。
比較表
肝炎 感染経路 慢性化 治療
A型 経口感染(生ガキ等) しない 安静・対症療法
B型 血液・体液感染 一部する 抗ウイルス薬・IFN
C型 血液感染 高率にする IFN・DAA
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題78|「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」本疾患で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題78|「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」本疾患で正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手