学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0171

理由で解く 臨床医学各論

Q0171 肝・胆・膵疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題77
問題
「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」感染の原因として最も考えられるのはどれか。
選択肢
1 ハンバーガー
2 いずし
3 生ガキ
4 鶏生肉
解答
正解3(生ガキ)
解説
✗ 1. 誤り
ハンバーガー
ハンバーガーは腸管出血性大腸菌O157(ベロ毒素産生性大腸菌)の感染源として知られる。出血性腸炎を起こすが、肝炎の原因とはならない。
✗ 2. 誤り
いずし
いずしはボツリヌス菌食中毒の原因食品である。ボツリヌス毒素による弛緩性麻痺(球麻痺症状)を起こすが、肝炎とは無関係である。
✓ 3. 正しい
生ガキ
IgM-HA抗体陽性はA型肝炎ウイルス(HAV)の急性感染を示す。A型肝炎は経口感染(糞口感染)で伝播し、汚染された生ガキなどの二枚貝が主な感染源となる。A型肝炎は四類感染症に指定されている。生ガキは海水中のウイルスを濃縮するため、加熱不十分な場合に感染リスクが高い。
✗ 4. 誤り
鶏生肉
鶏生肉はカンピロバクター食中毒の原因食品である。下痢・腹痛・発熱を起こすが、肝炎の原因とはならない。
ポイント
  • IgM-HA抗体陽性はA型肝炎の急性感染を示す重要なマーカーである。HBs抗原陰性でB型肝炎を、HCV-RNA陰性でC型肝炎を否定している。
  • A型肝炎の感染経路は「経口感染」であり、汚染された生ガキ(二枚貝)が代表的感染源である。血液感染するB型・C型肝炎との違いに注意する。
  • 重要用語: IgM-HA抗体, A型肝炎, 経口感染, 生ガキ を正確に理解しておくこと。
比較表
食品 関連する感染症 病原体
生ガキ A型肝炎、ノロウイルス胃腸炎 A型肝炎ウイルス、ノロウイルス
ハンバーガー 腸管出血性大腸菌感染症 O157等
いずし ボツリヌス食中毒 ボツリヌス菌
鶏生肉 カンピロバクター食中毒 カンピロバクター
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題77|「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」感染の原因として最も考えられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題77|「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」感染の原因として最も考えられるのはどれか。
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