学習トップ理由で解く 臨床医学各論第3章 ▸ A. 肝臓疾患 / Q0173

理由で解く 臨床医学各論

Q0173 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第1回(1993) 問題82
問題
肝炎の分類で誤っているのはどれか。
選択肢
1 A型
2 B型
3 非A非B型
4 H型
解答
正解4(H型)
解説
✗ 1.
A型
✗ 正しい。A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV: RNAウイルス)による経口感染(糞口感染)で発症する急性肝炎であり、正しい分類である。生鮮魚介類(生ガキなど)の摂取により感染し、2〜4月頃に多く発生する。慢性化することはなく、予後は一般的に良好である。
✗ 2.
B型
✗ 正しい。B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV: DNAウイルス)による血液・体液感染で発症する疾患であり、正しい分類である。母児間垂直感染や輸血、性行為、針刺し事故などで感染し、免疫力が低下している時期に感染すると慢性化しやすい。わが国ではキャリア率は1〜2%である。
✗ 3.
非A非B型
✗ 正しい。非A非B型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)が同定される前に用いられた呼称であり、正しい分類である。当時A型でもB型でもない肝炎の存在が知られており、この名称が使用されていた。現在ではC型肝炎、D型肝炎、E型肝炎などに分類されている。
✓ 4. 誤り
H型
ウイルス性肝炎にはA型・B型・C型・D型・E型が存在するが、H型肝炎は存在しない。出題当時(1993年)はC型が非A非B型と呼ばれており、D型・E型も認識されていたが、H型という分類は医学的に実在しない。よって「H型」は誤った分類であり、本問の正答となる。
ポイント
  • ウイルス性肝炎の分類:A型、B型、C型、D型、E型の5種類が存在
  • 感染経路による分類:経口感染(A型・E型)と血液感染(B型・C型・D型)
  • 歴史的経緯:C型肝炎ウイルスが同定される前は「非A非B型肝炎」と呼ばれていた
  • H型肝炎という分類は存在しない
  • 重要用語: ウイルス性肝炎, A型, B型, C型, 非A非B型 を正確に理解しておくこと。
比較表
肝炎型 原因ウイルス 感染経路 慢性化 好発時期
A型 HAV (RNA) 経口 なし 2〜4月
B型 HBV (DNA) 血液・体液 あり なし
C型 HCV (RNA) 血液 あり(60〜70%) なし
D型 HDV (RNA) 血液 あり なし
E型 HEV (RNA) 経口 なし なし
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題82|肝炎の分類で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題82|肝炎の分類で誤っているのはどれか。
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