学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0145

理由で解く 臨床医学各論

Q0145 消化管疾患

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題75
問題
下痢の原因疾患でないのはどれか。
選択肢
1 過敏性腸症候群
2 大腸炎
3 虫垂炎
4 クローン病
解答
正解3(虫垂炎)
解説
✗ 1.
過敏性腸症候群
✗ 正しい。過敏性腸症候群は下痢の原因疾患である。「便秘型、下痢型、交代性下痢・便秘型がある」とされており、下痢型や交代型では下痢が主症状となる。腸管の運動機能異常によるものであり、ストレスが増悪因子である。
✗ 2.
大腸炎
✗ 正しい。大腸炎は下痢の原因疾患である。大腸粘膜の炎症により水分吸収が障害され、下痢を呈する。感染性大腸炎やウイルス性腸炎など、原因は多岐にわたるが、いずれも下痢が主症状として現れる。
✓ 3. 誤り
虫垂炎
虫垂炎は下痢の原因疾患ではない。虫垂炎は虫垂に化膿性炎症を起こしたものであり、主症状は腹痛(心窩部から右下腹部への移動)、発熱、嘔気・嘔吐である。「初期は上腹部痛がみられ、しばしば嘔気・嘔吐を伴う。痛みは次第に右下腹部に限局し」とされており、下痢は典型的症状に含まれない。
✗ 4.
クローン病
✗ 正しい。クローン病は下痢の原因疾患である。消化管壁の全層にわたる慢性炎症により吸収障害が起こり、下痢を呈する。
ポイント
  • 虫垂炎の主症状は腹痛(心窩部→右下腹部への移動)・発熱・嘔気であり、下痢は含まれない
  • 下痢の原因疾患と非原因疾患を正確に区別できるようにする
  • 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)はいずれも下痢を呈する代表的疾患である
  • 過敏性腸症候群の下痢型ではストレスが増悪因子となる
  • 重要用語: 虫垂炎、下痢なし、過敏性腸症候群、クローン病、大腸炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 下痢 主症状
過敏性腸症候群 あり(下痢型) 下痢、便秘、腹痛
大腸炎 あり 下痢、腹痛、発熱
クローン病 あり 下痢、腹痛、体重減少
虫垂炎 なし 右下腹部痛、発熱、嘔気
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題75|下痢の原因疾患でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題75|下痢の原因疾患でないのはどれか。
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