学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0146

理由で解く 臨床医学各論

Q0146 消化管疾患

出典:あマ指 第9回(2001) 問題91
問題
自己免疫性腸疾患はどれか。
選択肢
1 大腸ポリープ
2 潰瘍性大腸炎
3 ダンピング症候群
4 過敏性腸症候群
解答
正解2(潰瘍性大腸炎)
解説
✗ 1. 誤り
大腸ポリープ
大腸ポリープは大腸粘膜が限局性に隆起した良性の上皮性腫瘍であり、自己免疫疾患ではない。腺腫性ポリープは前癌病変として重要であるが、免疫異常による疾患ではない。
✓ 2. 正しい
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は自己免疫性腸疾患である。「原因は明らかでなく、免疫機構の異常や心理学的な異常が指摘されている」とされており、免疫異常が発症に深く関与している。大腸の粘膜・粘膜下層がびまん性に炎症を起こし、直腸から口側へ連続して病変が進展する。厚生労働省の特定疾患(指定難病)に認定されており、寛解と増悪を長期にわたって繰り返す。
✗ 3. 誤り
ダンピング症候群
ダンピング症候群は胃切除術後に食物が急速に小腸に流入して起こる合併症であり、自己免疫疾患ではない。早期型と後期型に分類される。
✗ 4. 誤り
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)は腸管に器質的異常がない機能性疾患であり、自己免疫疾患ではない。
ポイント
  • 潰瘍性大腸炎とクローン病はともに炎症性腸疾患(IBD)で、免疫異常が関与する指定難病である
  • 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜・粘膜下層のびまん性炎症、クローン病は消化管全層の肉芽腫性炎症である
  • 過敏性腸症候群は器質的病変を伴わない機能性疾患であり、自己免疫疾患には該当しない
  • 重要用語: 潰瘍性大腸炎、自己免疫、免疫機構の異常、指定難病、炎症性腸疾患 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 分類 病態
潰瘍性大腸炎 自己免疫性(IBD) 大腸粘膜のびまん性炎症
クローン病 自己免疫性(IBD) 消化管全層の肉芽腫性炎症
大腸ポリープ 腫瘍性 粘膜の限局性隆起
ダンピング症候群 術後合併症 胃切除後の食物急速流入
過敏性腸症候群 機能性疾患 腸管運動異常(心身症)
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題91|自己免疫性腸疾患はどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題91|自己免疫性腸疾患はどれか。
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