学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0138

理由で解く 臨床医学各論

Q0138 消化管疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題61
問題
大腸癌について正しいのはどれか。
選択肢
1 近年減少傾向である。
2 大部分が腺癌である。
3 血清 CEAは早期癌の診断に役立つ。
4 ヘリコバクター・ピロリ感染が関与している。
解答
正解2(大部分が腺癌である。)
解説
✗ 1. 誤り
近年減少傾向である。
大腸癌はわが国では近年増加傾向にあり、減少傾向ではない。女性では悪性腫瘍の死因第1位を占めるほど頻度が高い。
✓ 2. 正しい
大部分が腺癌である。
大腸癌の大部分は腺癌である。大腸粘膜は腺上皮(円柱上皮)で構成されているため、ここから発生する悪性腫瘍は腺癌となる。大腸ポリープのうち腺腫性ポリープが癌化することが知られており(adenoma-carcinoma sequence)、前癌病変として重要である。
✗ 3. 誤り
血清 CEAは早期癌の診断に役立つ。
血清CEAは大腸癌の腫瘍マーカーであるが、早期癌での陽性率は低く、早期診断には適さない。CEAは進行癌の経過観察や術後再発の発見に有用である。早期診断には便潜血反応がスクリーニング検査として用いられる。
✗ 4. 誤り
ヘリコバクター・ピロリ感染が関与している。
ヘリコバクター・ピロリ感染が関与するのは胃癌・胃潰瘍であり、大腸癌とは関連がない。大腸癌の危険因子としては「高脂肪食、低繊維食」「胆嚢切除後」「炎症性腸疾患」「腺腫性ポリープの癌化」が挙げられる。
ポイント
  • 大腸癌は腺癌が大部分を占め、腺腫性ポリープからの癌化が重要な経路
  • CEAは早期診断に不向きであり、便潜血検査がスクリーニングに有用
  • 便潜血陽性でも偽陰性の場合があり、大腸内視鏡検査と生検が確定診断に必要
  • 重要用語: 大腸癌, 腺癌, CEA, 便潜血反応, 腺腫性ポリープ を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題61|大腸癌について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題61|大腸癌について正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手