学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ B. 食道疾患 / Q0111

理由で解く 臨床医学各論

Q0111 消化管疾患

出典:あマ指 第20回(2012) 問題77
問題
逆流性食道炎で正しい記述はどれか。
選択肢
1 噴門部括約筋の機能は保たれている。
2 若年者に多い。
3 前屈により胸やけが軽減する。
4 内視鏡検査で確定診断する。
解答
正解4(内視鏡検査で確定診断する)
解説
✗ 1. 誤り
噴門部括約筋の機能は保たれている。
逆流性食道炎は噴門部括約筋(下部食道括約筋)の機能が低下しており、機能は保たれていない。高齢者では噴門部括約筋が弛緩しているため、胃液が食道内に逆流しやすくなる。この括約筋機能不全が胃酸逆流の主要な原因である。
✗ 2. 誤り
若年者に多い。
逆流性食道炎は高齢者に多くみられる疾患であり、若年者に多いわけではない。加齢に伴う噴門部括約筋の弛緩や食道裂孔ヘルニアの合併が背景にある。若年者では機能性ディスペプシアなどの機能性疾患が多い。
✗ 3. 誤り
前屈により胸やけが軽減する。
前屈姿勢では腹圧が上昇し、胃酸の食道への逆流が増悪するため、胸やけは軽減ではなく悪化する。逆に、上半身を挙上した姿勢(ファウラー位)では重力により逆流が軽減され、症状が改善する。臥床時に上半身を少し挙上させることが治療上有効である。
✓ 4. 正しい
内視鏡検査で確定診断する。
逆流性食道炎は内視鏡検査で食道粘膜のびらん・潰瘍・発赤などを直接観察して確定診断する。改訂ロサンゼルス分類により粘膜障害の広がりからGrade AからGrade Dまでの4段階に分類する。必要に応じて生検を行い、潰瘍形成型の食道癌との鑑別を行う。
ポイント
  • 逆流性食道炎の病態:噴門部括約筋の機能低下により胃酸が食道に逆流し、食道粘膜が障害される
  • 好発年齢:高齢者に多い(加齢による括約筋弛緩)
  • 増悪因子:前屈姿勢、食後すぐの臥床、肥満(腹圧上昇)
  • 重要用語: 逆流性食道炎、噴門部括約筋、内視鏡診断、ロサンゼルス分類 を正確に理解しておくこと。
比較表
因子 影響 理由
噴門部括約筋 機能低下 胃酸逆流の主因
年齢 高齢者に多い 加齢による括約筋弛緩
前屈姿勢 症状悪化 腹圧上昇により逆流増悪
上半身挙上 症状改善 重力により逆流軽減
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題77|逆流性食道炎で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題77|逆流性食道炎で正しい記述はどれか。
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