学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ D. 性感染症 / Q0098

理由で解く 臨床医学各論

Q0098 感染症

出典:あマ指 第25回(2017) 問題56
問題
ウイルス感染性疾患はどれか。
選択肢
1 梅毒
2 破傷風
3 小児麻痺
4 脊椎カリエス
解答
正解3(小児麻痺)
解説
✗ 1. 誤り
梅毒
梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)によるスピロヘータ感染症であり、ウイルス感染症ではない。性行為で感染し、第1期~第4期の多彩な症状を呈する。
✗ 2. 誤り
破傷風
破傷風は破傷風菌(Clostridium tetani)による細菌感染症であり、ウイルス感染症ではない。創傷から侵入した破傷風菌が産生する外毒素(テタノスパスミン)により、開口障害や強直性けいれん(後弓反張)を起こす。DPTワクチンの「T」で予防可能。
✓ 3. 正しい
小児麻痺
小児麻痺(ポリオ、急性灰白髄炎)はポリオウイルスによるウイルス感染症である。感染症法の二類感染症に分類されている。経口感染し、脊髄前角の運動ニューロンを障害して弛緩性麻痺を起こす。不活化ワクチン(IPV)による予防が行われている。
✗ 4. 誤り
脊椎カリエス
脊椎カリエスは結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による脊椎の骨関節結核であり、ウイルス感染症ではない。結核菌が血行性に脊椎に到達し、椎体の破壊や椎間板の狭小化を起こす。亀背(後弯変形)が特徴的。
ポイント
  • 選択肢中でウイルス感染症は小児麻痺(ポリオ)のみ。梅毒(スピロヘータ)、破傷風(細菌)、脊椎カリエス(結核菌)はすべて細菌性の感染症である。
  • ポリオウイルスは経口感染で腸管から侵入し、脊髄前角を障害して「弛緩性麻痺」を起こす。上位運動ニューロン障害の「痙性麻痺」とは異なる。
  • 梅毒トレポネーマはスピロヘータに分類され、広義の細菌であるがウイルスではない点を正確に区別すること。
  • 重要用語: ポリオウイルス(脊髄前角・弛緩性麻痺)、梅毒トレポネーマ(スピロヘータ)、病原体の分類 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病原体 分類
小児麻痺(ポリオ) ポリオウイルス ウイルス
梅毒 梅毒トレポネーマ スピロヘータ
破傷風 破傷風菌 細菌
脊椎カリエス 結核菌 細菌
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題56|ウイルス感染性疾患はどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題56|ウイルス感染性疾患はどれか。
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