学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ D. 性感染症 / Q0099

理由で解く 臨床医学各論

Q0099 感染症

出典:あマ指 第27回(2019) 問題76
問題
感染症について正しいのはどれか。
選択肢
1 ポリオは細菌感染症である。
2 細菌性赤痢の潜伏期は約3 週間である。
3 日本脳炎はネズミの媒介によって感染する。
4 ニューモシスチス肺炎は日和見感染症の一つである。
解答
正解4(ニューモシスチス肺炎は日和見感染症の一つである。)
解説
✗ 1. 誤り
ポリオは細菌感染症である。
ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウイルスによるウイルス感染症であり、細菌感染症ではない。経口感染し、脊髄前角の運動ニューロンを障害して弛緩性麻痺を起こす。感染症法の二類感染症に分類されている。
✗ 2. 誤り
細菌性赤痢の潜伏期は約3 週間である。
細菌性赤痢の潜伏期は1~5日程度であり、約3週間ではない。赤痢菌による経口感染で、急性の下痢(粘血便)・腹痛・発熱(しぶり腹)で発症する。潜伏期が約3週間の感染症としては梅毒(約3週間)や流行性耳下腺炎(2~3週間)がある。
✗ 3. 誤り
日本脳炎はネズミの媒介によって感染する。
日本脳炎はネズミではなく蚊(コガタアカイエカ)が媒介するウイルス感染症である。ブタが増幅動物(ウイルスの主要な増殖宿主)となり、感染ブタの血液を吸った蚊がヒトを刺すことで感染が成立する。
✓ 4. 正しい
ニューモシスチス肺炎は日和見感染症の一つである。
ニューモシスチス肺炎はニューモシスチス・イロベチイ(真菌の一種)による日和見感染症である。「カリニ肺炎」がエイズ発症期の症状に分類されている。健常者では発症せず、HIV/AIDS患者や免疫抑制状態の患者など、免疫機能が低下した際に初めて病原性を発揮する。
ポイント
  • ニューモシスチス肺炎は日和見感染症の代表であり、AIDS患者で最も頻度の高い日和見感染症である。
  • 感染症の基本的な知識として「ポリオ=ウイルス」「赤痢の潜伏期=1~5日」「日本脳炎=蚊が媒介」を正確に覚えること。
  • 日本脳炎の媒介動物は「蚊」であり、ペストの媒介はノミ(ネズミが宿主)である。混同しないよう注意。
  • 重要用語: ニューモシスチス肺炎(日和見感染)、ポリオウイルス、赤痢(潜伏期1~5日)、日本脳炎(蚊媒介) を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題76|感染症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題76|感染症について正しいのはどれか。
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