学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0069

理由で解く 臨床医学各論

Q0069 感染症

出典:あマ指 第28回(2020) 問題75
問題
「12歳の女児。頭痛、発熱と発疹が出現したが3日ほどで消失した。口腔内に発疹はなかった。その後、頸部のリンパ節腫大が続くため来院した。」
この患者が最も接触してはならないのはどれか。
選択肢
1 高齢者
2 糖尿病患者
3 妊娠初期の妊婦
4 同じ疾患の既感染者
解答
正解3(妊娠初期の妊婦)
解説
✗ 1.
高齢者
✗ 正しい。高齢者は免疫力低下により感染症に注意が必要であるが、風疹における最大のリスク群は妊婦である。高齢者が風疹に罹患しても通常は予後良好であり、最も避けるべき対象ではない。
✗ 2.
糖尿病患者
✗ 正しい。糖尿病患者は易感染性があり一般的に感染症に注意が必要であるが、風疹で最も避けるべき対象は先天性風疹症候群のリスクがある妊婦である。糖尿病患者への風疹の影響は通常軽微である。
✓ 3. 誤り
妊娠初期の妊婦
風疹患者が最も接触してはならないのは妊娠初期の妊婦である。妊娠初期(特に妊娠12週以内)に風疹に罹患すると、胎児に先天性風疹症候群(CRS)が生じる危険性が高い。CRSの3徴は白内障・感音性難聴・先天性心疾患である。
✗ 4.
同じ疾患の既感染者
✗ 正しい。同じ疾患(風疹)の既感染者は風疹に対する免疫を獲得しているため、再感染のリスクは極めて低い。接触しても問題はない。終生免疫が成立するためである。
ポイント
  • 風疹で最も重要な問題は先天性風疹症候群(CRS)であり、妊娠初期の妊婦への感染を防ぐことが最優先である。
  • CRSの3徴は「白内障・感音性難聴・先天性心疾患」。妊娠12週以内の感染では約80%以上にCRSが発症するとされる。
  • 風疹の既感染者は終生免疫を獲得しているため再感染リスクは極めて低い。ワクチン接種歴や抗体価の確認が予防に重要である。
  • 重要用語: 先天性風疹症候群(CRS), 妊娠初期, 白内障, 感音性難聴, 先天性心疾患 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題75|「12歳の女児。頭痛、発熱と発疹が出現したが3日ほどで消失した。口腔内に発疹はなかった。その後、頸部のリンパ節腫大が続くため来院した。」この患者が最も接触してはならないのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題75|「12歳の女児。頭痛、発熱と発疹が出現したが3日ほどで消失した。口腔内に発疹はなかった。その後、頸部のリンパ節腫大が続くため来院した。」この患者が最も接触してはならないのはどれか。
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