学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0059

理由で解く 臨床医学各論

Q0059 感染症

出典:あマ指 第17回(2009) 問題88
問題
ウイルス性疾患と併発症との組合せで適切でないのはどれか。
選択肢
1 麻疹 ― 脳炎
2 水痘 ― 口唇ヘルペス
3 風疹 ― 先天性奇形
4 流行性耳下腺炎 ― 睾丸炎
解答
正解2(水痘 ――― 口唇ヘルペス)
解説
✗ 1.
麻疹 ― 脳炎
✗ 正しい。麻疹は脳炎を合併しうる。また、麻疹後長期間を経てSSPE(亜急性硬化性全脳炎)を発症することもある。
✓ 2. 誤り
水痘 ― 口唇ヘルペス
水痘と口唇ヘルペスの組合せは適切でない。水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV = HHV-3)が原因であり、口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1 = HHV-1)が原因である。両者は異なるウイルスによる別々の疾患であり、水痘の併発症として口唇ヘルペスは適切でない。水痘の正しい併発症は帯状疱疹(VZVの再活性化)である。
✗ 3.
風疹 ― 先天性奇形
✗ 正しい。風疹は妊娠初期に感染すると先天性風疹症候群(先天性心疾患・白内障・感音性難聴)を起こす。
✗ 4.
流行性耳下腺炎 ― 睾丸炎
✗ 正しい。流行性耳下腺炎(ムンプス)は思春期以降の男性で精巣炎(睾丸炎)を合併しうる。不妊の原因となることがある。
ポイント
  • 水痘の併発症は「帯状疱疹」(VZVの再活性化)であり、「口唇ヘルペス」(HSV-1)は別のウイルスによる疾患であることを区別すること。ともにヘルペスウイルス科に属するが異なるウイルスである。
  • ウイルス感染症の重要な合併症を整理すること。麻疹=脳炎、風疹=先天性風疹症候群、ムンプス=精巣炎・髄膜炎・難聴。
  • 重要用語: VZV(水痘・帯状疱疹), HSV-1(口唇ヘルペス), 先天性風疹症候群, 精巣炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
ウイルス性疾患 主な合併症
麻疹 脳炎、肺炎、中耳炎、SSPE
水痘 帯状疱疹(VZV再活性化)
風疹 先天性風疹症候群(心疾患・白内障・難聴)
流行性耳下腺炎 精巣炎、髄膜炎、膵炎、難聴
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題88|ウイルス性疾患と併発症との組合せで適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題88|ウイルス性疾患と併発症との組合せで適切でないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手