学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP59P006

理由で解く 理学療法士

QP59P006 理学療法治療学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問6
問題
ゴムバンドを用いて筋力増強運動を実施している様子を図に示す。この運動で最も増強される筋はどれか。
図
選択肢
1 前鋸筋
2 大胸筋
3 棘下筋
4 肩甲下筋
5 烏口腕筋
解答
正解3(棘下筋)
解説

肘を体側につけ前腕を外側へ動かす(肩関節外旋)運動で最も増強されるのは外旋主働筋の棘下筋。

図は、上腕を体側につけ肘を約90°屈曲した肢位で、ゴムバンドの抵抗に抗して前腕(手)を外側へ動かす様子を示している。「運動の方向」の矢印も手の位置の湾曲矢印もともに外側(外旋方向)を指しており、この運動は肩関節の外旋である。肩関節外旋の主働筋は棘下筋(および小円筋)であり、外側へ向かうバンドの抵抗に抗して外旋するこの運動で最も増強されるのは棘下筋である。大胸筋・肩甲下筋は内旋筋で逆方向、前鋸筋は肩甲骨運動筋、烏口腕筋は屈曲・内転補助筋であり、いずれも本運動の主働筋ではない。

✗ 1. 誤り
前鋸筋
肩甲骨の外転・上方回旋筋であり、肩関節外旋運動では主に働かない
✗ 2. 誤り
大胸筋
肩の内旋・水平内転・屈曲筋で、図が示す外旋とは逆方向に作用する
✓ 3. 正しい
棘下筋
肩関節外旋の主働筋。上腕を体側につけ前腕を外側へ動かす図の外旋運動で最も増強される
✗ 4. 誤り
肩甲下筋
肩関節内旋の主働筋で、外旋を示す図の運動とは逆方向に作用する
✗ 5. 誤り
烏口腕筋
肩の屈曲・内転を補助する筋で、外旋の主働筋ではない
ポイント
  • 肘を体側につけた外旋運動=棘下筋の強化
  • 外旋筋=棘下筋・小円筋
  • 肩甲下筋は内旋筋(拮抗)
比較表
回旋筋腱板の作用
肩での主作用
棘上筋外転(初動)
棘下筋外旋
小円筋外旋
肩甲下筋内旋
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