学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP59A018
理由で解く 理学療法士
麻痺側(左)へ重心が偏り、他動的な矯正に抵抗する姿勢は身体の垂直認知の障害(Pusher現象)を示唆する。鏡による視覚的フィードバックで垂直位を再認識させる介入が有効。
麻痺側(左)へ重心が偏り骨盤が平行棒に寄りかかる姿勢は、身体の垂直軸の認知が非麻痺側へ傾いて誤認され、患者自身が麻痺側へ押してしまうPusher現象(対側傾斜症候群)の特徴に合致する。この病態では固有感覚に基づく垂直定位が障害される一方、視覚性の垂直認知は比較的保たれるため、前方に鏡を置いて自分の姿勢の傾きを視覚的に認識させ、垂直位へ修正させる介入が有効である。徒手的に骨盤を反対側へ押す矯正は、患者がかえって押し返して抵抗するため効果が乏しく逆効果になりやすい。膝装具は膝の支持性を補うだけで重心の偏りは改善せず、レイミステ現象(連合反応)を利用した内転筋強化は姿勢定位障害の治療として適切でない。右上肢の前方リーチは体幹前方への荷重移動を促すが、左右の重心偏位(垂直定位障害)の直接的改善にはつながらない。
| 介入 | 適否 | 理由 |
|---|---|---|
| 鏡による視覚的フィードバック | 適 | 保たれた視覚性垂直認知を利用 |
| 徒手的に反対側へ押す | 不適 | 患者が押し返し抵抗 |
| 膝装具の装着 | 不適 | 重心偏位・垂直定位は不変 |
| 連合反応(レイミステ)利用 | 不適 | 姿勢定位障害の治療にならない |
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