学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP59A019
理由で解く 理学療法士

両肺にびまん性の網状影(末梢・下肺野優位)が広がる胸部X線像は、間質性肺疾患を強く示唆する。
胸部単純エックス線写真(正面像)で、両側の肺野全体に、細かい網状影(reticular pattern)ないし網状粒状影がびまん性に認められ、特に肺の末梢および中下肺野に強く分布している。これは肺間質の線維化・肥厚を反映する所見で、間質性肺疾患(特発性肺線維症などのびまん性間質性肺疾患)に典型的である。一方、気胸(1)でみられる肺虚脱や無血管透亮域、肺葉切除術後(4)でみられる片側の容積減少・縦隔偏位、慢性閉塞性肺疾患(5)でみられる肺の過膨張・横隔膜平低化・透過性亢進はいずれも認められず、気管切開術後(3)を示すカニューレ陰影も確認できない。したがって、両肺びまん性網状影を示す本画像が支持する状態は間質性肺疾患である。
| 疾患・状態 | 代表的所見 |
|---|---|
| 間質性肺疾患 | びまん性網状影・容積減少・蜂巣肺 |
| 気胸 | 虚脱肺辺縁線・外側の無血管透亮像 |
| 慢性閉塞性肺疾患 | 過膨張・横隔膜平坦化・透過性亢進 |
| 肺葉切除術後 | 片側容積減少・縦隔偏位・肋骨変化 |
| 気管切開術後 | 気管カニューレ陰影 |
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