学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP57A048

理由で解く 理学療法士

QP57A048 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問48
問題
認知症患者の運動療法を行うときの対応として適切でないのはどれか。
選択肢
1 肯定語で指示する。
2 患者のペースに合わせる。
3 同じ動作を繰り返し実施する。
4 運動を拒否しても説得して行う。
5 日常慣れ親しんだ動作を利用する。
解答
正解4(運動を拒否しても説得して行う。)
解説

認知症患者には無理強いせず、拒否時は中断し不安を高めない配慮が原則。説得して強行する対応は不適切。

認知症の運動療法では、理解力・記憶・注意の障害を踏まえ、本人が安心して取り組める環境づくりが重要である。肯定的でわかりやすい短い指示、本人のペースの尊重、手続き記憶に残りやすい反復動作や慣れ親しんだ動作(なじみの作業)の活用は、成功体験を促し協力を得やすくする適切な対応である。これに対し、運動を拒否している患者を説得して無理に行わせると、不安・混乱・BPSD(行動・心理症状)を助長し、拒否がさらに強まる。拒否時は一度中断し、時間や場面・声かけを変えて再度誘導するのが原則であり、『拒否しても説得して行う』は適切でない。

✗ 1. 正しい
肯定語で指示する。
否定語より理解しやすく安心して取り組める(適切)
✗ 2. 正しい
患者のペースに合わせる。
急かさず不安を減らす(適切)
✗ 3. 正しい
同じ動作を繰り返し実施する。
手続き記憶を活かし習得しやすい(適切)
✓ 4. 誤り
運動を拒否しても説得して行う。
無理強いは不安・BPSDを助長し不適切(誤=これが正解)
✗ 5. 正しい
日常慣れ親しんだ動作を利用する。
なじみの動作で協力を得やすい(適切)
ポイント
  • 拒否時は無理強いせず中断・再誘導
  • 肯定語・本人のペース・反復・なじみの動作が原則
  • 無理な説得はBPSDを助長
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手