学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP57P041

理由で解く 理学療法士

QP57P041 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問41
問題
腰椎椎間板ヘルニアの保存療法後の理学療法で誤っているのはどれか。
選択肢
1 四つ這い位で一側下肢を挙上する。
2 腸腰筋の短縮がある場合は伸張する。
3 端座位で骨盤の前後傾運動をゆっくり行う。
4 就寝時は側臥位で腰椎伸展位をとるよう指導する。
5 パピーポジションで腰椎伸展位をとるよう指導する。
解答
正解4(就寝時は側臥位で腰椎伸展位をとるよう指導する。)
解説

椎間板ヘルニアの管理原則は「腰椎中間位(ニュートラル)保持」。睡眠時は腰部への持続負荷を避けるため中間位が基本で、伸展位を保持させる指導は誤り。

後方型腰椎椎間板ヘルニアでは屈曲で髄核が後方へ押され神経根を刺激するため、McKenzie法に代表される伸展運動(パピーポジション=腹臥位からの上体起こし)が有効なことが多い。一方、体幹の安定化(四つ這い肢位での対側下肢挙上や骨盤傾斜運動による腰椎コントロール練習)や、骨盤前傾を強める腸腰筋短縮の伸張も適切な運動療法である。しかし就寝時は長時間の同一姿勢となるため、腰椎は伸展でも屈曲でもない中間位を保つのが原則で、側臥位では股・膝を軽度屈曲させる。伸展位を保持させると椎間関節や後方要素への負荷が持続し不適切であり、これが誤りである。

✗ 1. 正しい
四つ這い位で一側下肢を挙上する。
体幹深部筋を働かせ腰椎を安定化させる運動で適切(正しい指導)
✗ 2. 正しい
腸腰筋の短縮がある場合は伸張する。
腸腰筋短縮は骨盤前傾・腰椎前彎を強め腰痛の一因となるため伸張は適切(正しい指導)
✗ 3. 正しい
端座位で骨盤の前後傾運動をゆっくり行う。
腰椎の分節的可動性と姿勢制御を促す運動で適切(正しい指導)
✓ 4. 誤り
就寝時は側臥位で腰椎伸展位をとるよう指導する。
睡眠時は中間位保持が原則で、伸展位を持続させる指導は不適切(誤り=正解)
✗ 5. 正しい
パピーポジションで腰椎伸展位をとるよう指導する。
後方型ヘルニアに対する伸展(McKenzie)運動で適切(正しい指導)
ポイント
  • 後方型ヘルニアは屈曲で悪化、伸展運動が有効なことが多い
  • 就寝・安静時の腰椎は中間位(ニュートラル)保持が原則
  • 体幹安定化運動と腸腰筋など短縮筋の伸張が基本
比較表
腰椎椎間板ヘルニアの姿勢・運動指導
場面推奨理由
急性期の運動療法パピーポジション等の伸展運動髄核の後方突出を軽減しやすい
体幹機能四つ這い・骨盤傾斜で安定化腰椎コントロール獲得
就寝時側臥位で股膝軽度屈曲・中間位腰椎への持続負荷を避ける
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手