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理由で解く 理学療法士

QP57A047 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問47
問題
慢性腎臓病で正しいのはどれか。
選択肢
1 若年者に多い。
2 血清クレアチニンは筋量に影響を受ける。
3 蛋白尿の評価には随時尿のみ用いられる。
4 レジスタンストレーニングは禁忌である。
5 推算糸球体濾過量〈eGFR〉は4つの段階に分類される。
解答
正解2(血清クレアチニンは筋量に影響を受ける。)
解説

血清クレアチニンは筋肉由来の代謝産物であり筋量に依存する。CKDは高齢者に多く、運動療法(レジスタンス運動含む)は近年むしろ推奨される。

慢性腎臓病(CKD)は、蛋白尿などの腎障害またはeGFR低下(60mL/分/1.73㎡未満)が3か月以上持続する病態で、加齢とともに有病率が上がり高齢者に多い。血清クレアチニンは筋肉のクレアチン代謝によって生じる老廃物で、腎臓から排泄されるため腎機能低下で上昇するが、産生量が筋量に依存するため、筋量の多い人では高め、筋量の少ない高齢者・女性では低めに出る。この性質を補正するため年齢・性別を組み込んだeGFRが用いられる。よって選択肢2が正しい。CKDは若年でなく高齢者に多く、蛋白尿評価は随時尿の尿蛋白/クレアチニン比のほか蓄尿による1日尿蛋白量も用いられる。適切な強度のレジスタンストレーニングはサルコペニア予防の観点でむしろ推奨される。またCKD重症度分類のGFR区分はG1・G2・G3a・G3b・G4・G5の6区分(G3をa・bに分けなければG1〜G5の5段階)であり、4つの段階ではない。

✗ 1. 誤り
若年者に多い。
CKDは加齢とともに増え高齢者に多い
✓ 2. 正しい
血清クレアチニンは筋量に影響を受ける。
筋肉由来の代謝産物で産生量は筋量に依存する
✗ 3. 誤り
蛋白尿の評価には随時尿のみ用いられる。
随時尿の尿蛋白/Cr比のほか蓄尿も用いられ『のみ』ではない
✗ 4. 誤り
レジスタンストレーニングは禁忌である。
適切な強度の運動はむしろ推奨され禁忌ではない
✗ 5. 誤り
推算糸球体濾過量〈eGFR〉は4つの段階に分類される。
GFR区分はG1・G2・G3a・G3b・G4・G5の6区分(G3を細分しなければG1〜G5の5段階)で、4つではない
ポイント
  • 血清Cr=筋肉由来、筋量に依存
  • CKDは高齢者に多い
  • 運動療法(レジスタンス含む)はむしろ推奨
  • GFR区分はG1〜G5(G3はa・bに細分)=4つの段階ではない
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