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理由で解く 理学療法士

QP56P020 理学療法評価学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問20
問題
80歳の女性。脳血管障害発症後5年、要介護2。杖歩行は自立しているが、転倒予防を目的に通所リハビリテーションでの理学療法が開始された。転倒リスクの評価として適切なのはどれか。
選択肢
1 FBS
2 KPS〈Karnofsky performance scale〉
3 PGCモラールスケール
4 SIAS
5 WCST
解答
正解1(FBS)
解説

FBS(Berg Balance Scale)はバランス能力を14課題で評価し、転倒リスク判定に用いる。

FBS(Functional Balance Scale=Berg Balance Scale)は、立ち上がり・立位保持・方向転換・片脚立位など14項目を各0〜4点で評価する静的・動的バランスの標準的尺度で、合計得点が低いほど転倒リスクが高いと判定でき、転倒予防の評価に最も適する。他の選択肢は評価対象が異なり、KPSは全身状態(活動度)、PGCモラールスケールは高齢者の主観的幸福感、SIASは脳卒中の総合的機能障害、WCSTは前頭葉の遂行機能を評価するもので、いずれもバランス・転倒リスクを直接測る指標ではない。

✓ 1. 正しい
FBS
14課題でバランス能力を定量化し転倒リスクを評価する。目的に合致
✗ 2. 誤り
KPS〈Karnofsky performance scale〉
Karnofsky performance scaleで全身状態・活動度を評価する指標でバランス評価ではない
✗ 3. 誤り
PGCモラールスケール
高齢者の主観的幸福感(モラール)の尺度で転倒リスク評価ではない
✗ 4. 誤り
SIAS
脳卒中の運動・感覚・言語など総合的機能障害を評価するが、転倒リスク特化ではない
✗ 5. 誤り
WCST
ウィスコンシンカード分類課題で遂行機能を評価する神経心理検査
ポイント
  • FBS=Berg Balance Scale、14項目56点満点
  • 低得点ほど転倒リスク高
  • 転倒予防にはバランス評価尺度を選択
比較表
各評価尺度の対象
尺度評価対象
FBS(BBS)バランス・転倒リスク
KPS全身状態・活動度
PGCモラールスケール主観的幸福感
SIAS脳卒中の総合的機能障害
WCST遂行機能(前頭葉)
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