学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP57A001
理由で解く 理学療法士

Dダイマー著明高値(表で38、基準0.0-1.0)+片側下肢の発赤腫脹+Homans徴候陽性+凝固亢進状態は深部静脈血栓症を強く示す。
画像は術後血液検査結果の表の一部で、Dダイマーが38 μg/mL(基準0.0-1.0)と著明高値であることが読み取れる。Dダイマーはフィブリン血栓が分解される際に上昇するマーカーで、この著明高値は体内での血栓形成を強く示唆する。本例は抗リン脂質抗体症候群(凝固亢進をきたす基礎疾患)を有し、高位脛骨骨切り術から3日後という、下肢手術・術後臥床による血栓リスクが重なる時期に、右下肢の片側性の発赤を伴う腫脹とHomans徴候陽性を認める。これらは深部静脈血栓症(DVT)の典型像であり、表のDダイマー著明高値がそれを裏付ける。設問文上、BNPは17.5 pg/mL(基準18.4以下)で心不全は否定的であり、片側性の急性経過はリンパ浮腫とも合致しない。したがって術後合併症として最も考えられるのは深部静脈血栓症である。
| 疾患 | 腫脹の特徴 | 主な検査所見 |
|---|---|---|
| 深部静脈血栓症 | 片側・急性・Homans陽性 | Dダイマー著明高値 |
| 蜂窩織炎 | 片側・発赤熱感・圧痛 | 白血球・CRP高値 |
| リンパ浮腫 | 慢性・無痛・非発赤 | 炎症反応陰性 |
| うっ血性心不全 | 両側性 | BNP上昇 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。