学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP56P006
理由で解く 理学療法士
下腿半月の上縁を腓骨頭の高さに合わせると、腓骨頭直下を回る総腓骨神経を圧迫して麻痺を招く。上縁は腓骨頭より十分下方に置くのが正しい。
両側支柱付き短下肢装具(ダブルクレンザック足継手)のチェックアウトでは、腓骨頭のすぐ下の後外側を回る総腓骨神経の圧迫を避けることが最優先となる。下腿半月の上縁を腓骨頭の高さに設定すると神経が圧迫され、下垂足を悪化させる医原性の麻痺を生じうるため、上縁は腓骨頭から2〜3横指下方に置く。したがって選択肢1が誤りで、これが正答となる。下腿半月の幅4cmは、支持性を保ちながら圧を分散できる標準的な幅で適切である。下腿中央部で支柱と皮膚との距離を5mm程度あけるのは、皮膚を圧迫せず衣類の厚みにも対応できる適切な設定である。足継手を内果下端と外果中央を結ぶ線に合わせると距腿関節の運動軸と一致し、装具と下肢の動きがずれない。足関節を底屈0°(中間位)とすれば、MAS2の下腿三頭筋による内反尖足を制動して踵接地を促せるうえ、立脚中期の膝ロッキングも助長しにくい。
| 項目 | 適切な設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 下腿半月上縁 | 腓骨頭より下方 | 総腓骨神経の圧迫回避 |
| 足継手軸 | 内果下端と外果中央を結ぶ線 | 足関節運動軸との一致 |
| 支柱と皮膚の間隔 | 約5mm | 皮膚圧迫の防止 |
| 足関節角度 | 内反尖足には中間位で制動 | 踵接地促進・膝ロッキング抑制 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。