学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP56P005
理由で解く 理学療法士

右方視で右眼だけが外転しない=右外側直筋麻痺=右外転神経(第Ⅵ脳神経)の単独障害。
図は対座法で観察した9方向むき眼位+輻輳の模式図で、各対の左が患者の右眼、右が患者の左眼を表す。着目すべきは右方視で、患者の左眼(右側の絵)は正常に鼻側へ内転するのに対し、患者の右眼(左側の絵)は外転できず虹彩が正中付近にとどまっている。一方、右眼は左方視では完全に内転でき(内側直筋=動眼神経は保たれる)、上方視・下方視とも正常に動く(上・下直筋・下斜筋=動眼神経、上斜筋=滑車神経も保たれる)。したがって障害されているのは右外側直筋を支配する右外転神経(第Ⅵ脳神経)単独である。外転神経の核・神経は橋にあり、右脳幹(橋)の腫瘍性病変で侵されうる。複視は外転障害により水平(右方視で増悪)に生じる。
| 脳神経 | 支配筋 | 麻痺所見 |
|---|---|---|
| 動眼神経(III) | 上・下・内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋、瞳孔括約筋 | 眼瞼下垂・散瞳・外下方偏位 |
| 滑車神経(IV) | 上斜筋 | 下方視障害・代償性頭部傾斜 |
| 外転神経(VI) | 外側直筋 | 外転障害・患側注視で複視増悪 |
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