学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP56P007
理由で解く 理学療法士

脛骨骨幹部骨折に対する髄内釘固定は強固で早期運動が可能なため、剪断負荷の少ない下肢伸展挙上運動(SLR)は術後1日から開始できる。
別冊の単純X線正面像は、左脛骨骨幹部骨折に対して髄内釘(intramedullary nail)が挿入され、近位2本・遠位2本の横止めスクリューで固定された状態を示す。髄内釘による内固定は強固で回旋・軸方向の安定性が高いため、術後早期からの運動療法が可能である。下肢伸展挙上運動(SLR)は骨折部に直接的な剪断力を加えにくく、股関節屈筋・大腿四頭筋の廃用予防に有効で、この強固な固定下では術後1日から行える(選択肢2=正)。一方、大腿四頭筋セッティング(等尺性)や足関節の自動運動はさらに安全で、いずれも術後1日から可能なため「1週から」「2週から」という選択肢1・3・4の時期設定は不必要に遅く誤り。座位レッグエクステンションは抵抗下の膝伸展運動で脛骨に回旋・剪断ストレスがかかりうるため、術後1日からの開始は時期尚早で誤り。CPMは本症例(骨幹部骨折)の適応として画像上の根拠がない。以上より、強固な固定を裏づける髄内釘の所見が、術後1日からのSLRを正解とする根拠となる。
| 運動 | 骨折部への負担 | 早期開始の可否 |
|---|---|---|
| 下肢伸展挙上(SLR) | 小(膝伸展位保持) | 翌日から可 |
| 大腿四頭筋セッティング | 小(等尺性) | 翌日から可 |
| 足関節自動運動 | 小 | 早期に可(血栓予防) |
| レッグエクステンション | 大(剪断・回旋) | 早期は不可 |
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