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理由で解く 理学療法士

QP56A047 理学療法治療学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問47
問題
緩和ケア病棟におけるがん患者の理学療法で正しいのはどれか。
選択肢
1 QOLより機能回復を優先する。
2 疼痛に対して温熱療法は禁忌である。
3 リンパ浮腫に対して理学療法は行わない。
4 チームアプローチよりも個人的な関わりを重視する。
5 骨髄抑制の状態に合わせて理学療法の内容を変更する。
解答
正解5(骨髄抑制の状態に合わせて理学療法の内容を変更する。)
解説

緩和ケアではQOL維持を目的とし、骨髄抑制など全身状態に応じてリスク管理しながら理学療法の内容を調整する。

緩和ケアにおける理学療法は治癒・機能回復そのものより、患者のQOL維持・向上と苦痛の緩和を目的とする。化学療法などによる骨髄抑制がある場合は、血小板減少(出血リスク)・白血球減少(易感染)・貧血に応じて運動強度や内容を変更し、安全に配慮することが必須である。疼痛緩和に温熱療法は用いられ得(腫瘍局所への直接温熱は避ける)、リンパ浮腫には複合的理学療法(用手的リンパドレナージ・圧迫)が行われる。緩和ケアは多職種チームアプローチが原則で、個人的関わりを優先するのは適切でない。

✗ 1. 誤り
QOLより機能回復を優先する。
緩和ケアではQOLの維持・向上が最優先
✗ 2. 誤り
疼痛に対して温熱療法は禁忌である。
疼痛緩和に温熱は用いられる(腫瘍局所への直接温熱は避ける)
✗ 3. 誤り
リンパ浮腫に対して理学療法は行わない。
複合的理学療法(リンパドレナージ・圧迫)が有効
✗ 4. 誤り
チームアプローチよりも個人的な関わりを重視する。
緩和ケアは多職種チームアプローチが原則
✓ 5. 正しい
骨髄抑制の状態に合わせて理学療法の内容を変更する。
出血・感染リスクに応じ内容を調整するのが適切
ポイント
  • 緩和ケアの理学療法はQOL維持が目的
  • 骨髄抑制時は出血・感染リスクに応じ内容変更
  • リンパ浮腫には複合的理学療法、多職種連携が原則
比較表
骨髄抑制時のリスクと配慮
低下する血球リスクと対応
血小板減少出血→強い運動・外力を控える
白血球減少易感染→感染予防・環境配慮
赤血球減少(貧血)易疲労→運動強度を軽減
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