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理由で解く 理学療法士

QP56A026 基礎理学療法学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問26
問題
加齢により増加するのはどれか。
選択肢
1 脳血流量
2 肺残気量
3 基礎代謝量
4 消化液分泌量
5 メラトニンの夜間分泌量
解答
正解2(肺残気量)
解説

加齢では多くの生理機能が低下するが、肺の弾性収縮力低下により残気量(RV)は増加する。加齢で「増える」数少ない項目として押さえる。

加齢に伴い、肺胞壁や弾性線維が減少して肺の弾性収縮力が低下し、呼気時に気道が早期に閉塞するため、息を吐き切った後に肺内に残る空気量(残気量)が増加する。同時に肺活量は低下するが全肺気量は大きく変わらないため、全肺気量に占める残気量の割合が高まる。一方、脳血流量・基礎代謝量・消化液分泌量・メラトニンの夜間分泌量はいずれも加齢に伴い低下する。特にメラトニン分泌の低下は高齢者の睡眠障害(入眠困難・中途覚醒)の一因となる。

✗ 1. 誤り
脳血流量
加齢で減少する
✓ 2. 正しい
肺残気量
肺弾性の低下により増加する
✗ 3. 誤り
基礎代謝量
筋量減少などにより低下する
✗ 4. 誤り
消化液分泌量
胃酸・唾液など分泌は減少する
✗ 5. 誤り
メラトニンの夜間分泌量
加齢で減少し睡眠障害の一因となる
ポイント
  • 加齢で残気量(RV)は増加、肺活量は低下
  • 肺の弾性収縮力低下が残気量増加の機序
  • 脳血流・基礎代謝・消化液・メラトニンは加齢で低下
比較表
加齢による生理機能の変化
項目変化
残気量増加
肺活量・1秒量低下
脳血流量低下
基礎代謝量低下
メラトニン夜間分泌低下
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