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理由で解く 理学療法士

QP55P042 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問42
問題
骨折により骨壊死を起こしやすいのはどれか。
選択肢
1 距骨
2 踵骨
3 中間楔状骨
4 内側楔状骨
5 立方骨
解答
正解1(距骨)
解説

距骨は関節軟骨に覆われる範囲が広く栄養血管の進入が乏しいため、骨折(特に頸部骨折)で阻血性(無腐性)骨壊死を生じやすい。

距骨は表面の約6割が関節軟骨で覆われ、腱・筋の付着も少なく、血行は主に頸部や骨体へ末梢から進入する動脈に依存する。このため頸部で骨折すると骨体への血流が途絶し、阻血性骨壊死を起こしやすい(Hawkins分類で予後を評価)。同様に血行の乏しさから壊死しやすい骨として大腿骨頭(頸部内側骨折)、手の舟状骨(近位)、月状骨などが知られる。踵骨・楔状骨・立方骨は血行が比較的豊富で骨壊死は起こしにくい。

✓ 1. 正しい
距骨
表面の大半が軟骨で血行に乏しく、頸部骨折で阻血性骨壊死を起こしやすい
✗ 2. 誤り
踵骨
海綿骨が豊富で血行も良く、骨壊死は起こしにくい
✗ 3. 誤り
中間楔状骨
血行が保たれ骨壊死の代表ではない
✗ 4. 誤り
内側楔状骨
同様に骨壊死は生じにくい
✗ 5. 誤り
立方骨
血行が保たれ骨壊死の代表ではない
ポイント
  • 距骨は軟骨被覆が広く血行に乏しい→骨折で阻血性壊死
  • 壊死しやすい骨=距骨・大腿骨頭・舟状骨・月状骨
  • 距骨頸部骨折の予後評価はHawkins分類
比較表
阻血性骨壊死を起こしやすい代表的な骨
壊死しやすい部位/骨折
距骨頸部骨折
大腿骨頭頸部内側骨折
手の舟状骨近位部骨折
月状骨Kienböck病
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