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理由で解く 理学療法士

QP55P021 基礎理学療法学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問21
問題
対応のない正規分布を示す連続変数の2群間の差を検定するときに用いるのはどれか。
選択肢
1 Fisherの正確確率検定
2 Kruskal-Wallis検定
3 log-rank検定
4 相関分析
5 Studentのt検定
解答
正解5(Studentのt検定)
解説

正規分布する連続変数で独立した2群の平均の差を比べるのはStudentのt検定。対応の有無・群数・データ尺度で検定法を選ぶ。

検定法は「データの尺度」「群数」「対応の有無」「分布(正規性)」で決まる。連続変数が正規分布し(パラメトリック)、対応がなく(独立2群)、平均の差を比べる場合はStudentのt検定を用いる。対応があれば対応のあるt検定、3群以上なら一元配置分散分析(ANOVA)、正規分布しなければ順位に基づくノンパラメトリック検定(Mann-Whitney等)を選ぶ。

✗ 1. 誤り
Fisherの正確確率検定
分割表(カテゴリ変数)の関連を調べる検定で、少数例のχ²検定の代替。連続変数の平均差検定ではない
✗ 2. 誤り
Kruskal-Wallis検定
3群以上を比較するノンパラメトリック検定。2群かつ正規分布の平均差には用いない
✗ 3. 誤り
log-rank検定
生存曲線(生存時間)の群間比較に用いる。平均値の差の検定ではない
✗ 4. 誤り
相関分析
2変数間の関連の強さ(相関係数)を評価するもので、群間の差の検定ではない
✓ 5. 正しい
Studentのt検定
正規分布する連続変数で、対応のない独立2群の平均の差を検定する
ポイント
  • 正規分布+連続変数=パラメトリック検定
  • 独立2群の平均差=Studentのt検定
  • 対応ありは対応のあるt検定、3群以上はANOVA
比較表
主な統計的検定の使い分け
検定用途
Studentのt検定正規分布・独立2群の平均差
対応のあるt検定正規分布・対応あり2群の平均差
一元配置分散分析(ANOVA)正規分布・3群以上の平均差
Mann-Whitney U検定ノンパラ・独立2群
Kruskal-Wallis検定ノンパラ・3群以上
Fisher正確確率/χ²検定カテゴリ変数(分割表)の関連
log-rank検定生存曲線の群間比較
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