学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP55A023

理由で解く 理学療法士

QP55A023 基礎理学療法学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問23
問題
インシデントレポート収集の目的で正しいのはどれか。
選択肢
1 責任者を処罰する。
2 監督官庁に報告する。
3 医療事故発生防止策を検討する。
4 施設管理者が解決策を検討する。
5 当事者間でインシデントの原因を検討する。
解答
正解3(医療事故発生防止策を検討する。)
解説

インシデントレポートは個人の処罰でなく、組織全体で事例を分析し医療事故(アクシデント)の再発防止・予防策を検討することが目的。

インシデント(ヒヤリ・ハット)は患者に実害が及ばなかった、あるいは及ぶ前に発見された事例をいう。レポート収集の目的は、事例を組織的に集約・分析してエラーの背景要因(システム要因)を明らかにし、医療事故の発生を未然に防ぐ再発防止策を立てることにある。個人の責任追及や処罰を目的とすると報告が萎縮し、かえって安全性が損なわれる(非懲罰性・報告の匿名性が原則)。監督官庁への報告や当事者間だけの検討ではなく、組織横断的な予防策の検討が本質である。

✗ 1. 誤り
責任者を処罰する。
処罰目的では報告が抑制され本来の目的に反する
✗ 2. 誤り
監督官庁に報告する。
報告義務のある重大事故もあるが、インシデントレポート収集の主目的ではない
✓ 3. 正しい
医療事故発生防止策を検討する。
再発防止・予防が収集の本来の目的
✗ 4. 誤り
施設管理者が解決策を検討する。
管理者個人でなく組織全体で分析・検討するもの
✗ 5. 誤り
当事者間でインシデントの原因を検討する。
当事者に限定せず組織的に共有・分析すべき
ポイント
  • 目的は再発防止・医療事故予防
  • 非懲罰性・報告しやすい環境が原則
  • 個人でなくシステム要因を分析
比較表
インシデントとアクシデント
用語内容
インシデント(ヒヤリ・ハット)実害なし/未然に発見された事例
アクシデント(医療事故)患者に実害が生じた事例
レポートの目的分析による再発防止・予防
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