学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP55P020
理由で解く 理学療法士

運動・咀嚼・嚥下機能が保たれるのに自分で食物を口へ運ばないのは、脳挫傷による高次脳機能障害で摂食の「先行期(認知期)」が障害されているため。
図は頭部単純CT水平断で、脳実質(前頭〜側頭部)に高吸収域を認め、出血性脳挫傷を示唆し、設問の「脳挫傷」を裏付ける。摂食嚥下は先行期(認知)→準備期(咀嚼・食塊形成)→口腔期(咽頭への送り込み)→咽頭期(嚥下反射)→食道期(蠕動)の順に進む。本例はRSST正常、MWST・食物テストで誤嚥なく咽頭期は良好、義歯で咀嚼でき準備期・口腔期も保たれる。しかし明らかな運動麻痺がないのに自ら食物を口へ運ばない=食物の認知や食行動の開始が障害されている。これは脳挫傷による高次脳機能障害に起因する先行期の障害であり、正答は1「先行期」。
| 期 | 内容 |
|---|---|
| 先行期 | 食物を認知し口へ運ぶ(認知期) |
| 準備期 | 咀嚼して食塊を形成 |
| 口腔期 | 食塊を咽頭へ送り込む |
| 咽頭期 | 嚥下反射で食道へ(誤嚥防止) |
| 食道期 | 蠕動で胃へ移送 |
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