学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP55A044

理由で解く 理学療法士

QP55A044 基礎理学療法学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問44
問題
外反肘をきたしやすいのはどれか。
選択肢
1 尺骨肘頭骨折
2 上腕骨外顆骨折
3 上腕骨顆上骨折
4 上腕骨内側上顆骨折
5 橈骨小頭骨折
解答
正解2(上腕骨外顆骨折)
解説

上腕骨外顆骨折は偽関節・成長障害をきたしやすく、外側の成長が阻害されて外反肘(遅発性尺骨神経麻痺の原因)となる。

肘の生理的な運搬角(carrying angle)は軽度外反であり、これが増大した状態を外反肘という。上腕骨外顆骨折は関節内骨折で癒合不全(偽関節)や外側の成長軟骨障害を起こしやすく、外側の成長が相対的に遅れることで外反肘変形を残しやすい。外反肘では長期経過で尺骨神経が牽引され、遅発性尺骨神経麻痺を生じることがある。一方、小児の上腕骨顆上骨折は内側の傾きから内反肘(内反変形)をきたしやすく、対照的である。

✗ 1. 誤り
尺骨肘頭骨折
関節面の段差や可動域制限は起こすが外反肘の典型ではない
✓ 2. 正しい
上腕骨外顆骨折
偽関節・外側成長障害により外反肘をきたしやすい
✗ 3. 誤り
上腕骨顆上骨折
小児で内反肘(内反変形)をきたしやすい代表
✗ 4. 誤り
上腕骨内側上顆骨折
尺骨神経障害や肘関節不安定を生じ得るが外反肘の典型ではない
✗ 5. 誤り
橈骨小頭骨折
可動域制限や変形性関節症の原因となるが外反肘の典型ではない
ポイント
  • 外反肘=上腕骨外顆骨折(偽関節・外側成長障害)
  • 内反肘=上腕骨顆上骨折(小児)
  • 外反肘は遅発性尺骨神経麻痺の原因
比較表
肘の骨折と続発する変形
骨折残りやすい変形
上腕骨外顆骨折外反肘(遅発性尺骨神経麻痺)
上腕骨顆上骨折内反肘
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手