学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP55A034

理由で解く 理学療法士

QP55A034 基礎理学療法学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問34
問題
中脳〈水平断〉を図に示す。Parkinson病の病変部位はどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5
解答
正解4(4)
解説

Parkinson病の病変は中脳黒質(赤核の腹外側・大脳脚の直上にある帯状構造=④)のドパミン神経変性である。

Parkinson病は中脳黒質(緻密部)のドパミン作動性神経細胞が変性・脱落し、線条体へのドパミン供給が低下することで無動・固縮・静止時振戦・姿勢反射障害を来す疾患である。図は中脳の水平断で、黒質は被蓋中央の大きな類円形構造である赤核(③)の腹外側、最腹側にある大脳脚(⑤)の直上に、湾曲した帯状構造として位置する。指示線④がこの黒質に相当し、Parkinson病の病変部位である。①中脳蓋(上丘)、②被蓋背外側の構造、③赤核、⑤大脳脚はいずれも黒質ではなく、Parkinson病の一次病変部位には当たらない。

✗ 1. 誤り
① 中脳蓋(上丘):断面の最背側にあり視覚性反射などに関与。黒質ではなくParkinson病の病変部位ではない
✗ 2. 誤り
断面の被蓋外側部に位置し、黒質(④)とは別部位。Parkinson病の病変ではない
✗ 3. 誤り
被蓋の中央にある類円形の大きな構造。錐体外路系に属するがParkinson病の一次病変ではない
✓ 4. 正しい
赤核(③)の腹外側で最腹側の大脳脚の直上にある湾曲した帯状構造。ドパミン作動性神経細胞が変性・脱落しParkinson病を来す病変部位
✗ 5. 誤り
断面最腹側にあり皮質脊髄路など下行線維を含む。黒質ではない
ポイント
  • Parkinson病=中脳黒質緻密部のドパミン神経変性
  • 中脳水平断では大脳脚の背側に黒質が位置
  • 黒質→線条体のドパミン低下が病態
比較表
中脳水平断の主な構造(腹側→背側)
位置構造
最腹側大脳脚(錐体路など)
その背側黒質(Parkinson病の病変)
中央部赤核・被蓋
背側中脳水道・上丘/下丘
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