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理由で解く 理学療法士

QP54P041 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問41
問題
高次脳機能障害と検査の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 失語 ― かな拾いテスト
2 注意障害 ― TMT
3 記憶障害 ― Kohs立方体組み合わせ検査
4 遂行機能障害 ― BIT
5 半側空間無視 ― BADS
解答
正解2(注意障害 ― TMT)
解説

TMT(Trail Making Test)は注意・処理速度・注意の分配/転換を評価する代表的検査。障害と検査の対応を正確に押さえるのが要点。

各検査が本来何を測るのかを対応させる問題。TMTは数字や仮名を順にたどらせて所要時間を測り、持続性・選択性注意、精神運動速度、注意の転換(Part B)を評価する注意障害の代表的検査であり、組合せが正しい。他の選択肢はいずれも検査の対象領域がずれている。かな拾いテストは文章から仮名を拾わせ注意・前頭葉機能をみる検査、Kohsは積木で図形を再構成させ視空間構成・非言語性知能をみる検査、BITは半側空間無視の行動評価、BADSは遂行機能の評価である。

✗ 1. 誤り
失語 ― かな拾いテスト
かな拾いテストは注意・前頭葉機能の検査で失語の評価ではない。失語はSLTAやWABで評価する
✓ 2. 正しい
注意障害 ― TMT
TMTは注意・処理速度・注意の転換を評価する注意障害の代表的検査で組合せが正しい
✗ 3. 誤り
記憶障害 ― Kohs立方体組み合わせ検査
Kohsは視空間構成能力・非言語性知能の検査。記憶はWMS-RやRey複雑図形などで評価する
✗ 4. 誤り
遂行機能障害 ― BIT
BIT(行動性無視検査)は半側空間無視の検査。遂行機能はBADSで評価する
✗ 5. 誤り
半側空間無視 ― BADS
BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は遂行機能の検査。半側空間無視はBITで評価する
ポイント
  • TMT=注意(処理速度・転換)
  • BIT=半側空間無視、BADS=遂行機能(両者を混同しない)
  • Kohs=視空間構成・非言語性知能
比較表
高次脳機能検査と評価対象
検査評価対象
TMT注意・処理速度・注意の転換
かな拾いテスト注意・前頭葉機能
Kohs立方体組み合わせ検査視空間構成・非言語性知能
BIT半側空間無視
BADS遂行機能
SLTA・WAB失語
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