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理由で解く 理学療法士

QP54P038 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問38
問題
虚血性心疾患に対する運動療法の効果について適切なのはどれか。
選択肢
1 再入院頻度の低下
2 収縮期血圧の上昇
3 血小板凝集能の増加
4 交感神経の緊張亢進
5 HDLコレステロールの低下
解答
正解1(再入院頻度の低下)
解説

虚血性心疾患の運動療法は予後改善(再入院・死亡率低下)、安静時血圧低下、血小板凝集能低下、副交感神経優位化、HDL上昇をもたらす。

虚血性心疾患に対する包括的心臓リハビリテーション(有酸素運動が中心)は、運動耐容能の改善に加え、冠危険因子の是正と自律神経バランスの改善を通じて予後を改善する。エビデンスとして再入院率・心血管死亡率の低下が示されている。生理学的には安静時・同一負荷時の血圧低下、血小板凝集能の低下(抗血栓的作用)、交感神経緊張の低下と副交感神経の相対的優位化、HDLコレステロールの上昇(脂質改善)が得られる。したがって『再入院頻度の低下』が適切で、他の選択肢はいずれも運動療法の効果と逆方向である。

✓ 1. 正しい
再入院頻度の低下
運動療法は心血管イベント・再入院・死亡率を低下させ予後を改善する
✗ 2. 誤り
収縮期血圧の上昇
運動療法は安静時・運動時血圧を低下させる
✗ 3. 誤り
血小板凝集能の増加
運動は血小板凝集能を低下させ抗血栓的に働く
✗ 4. 誤り
交感神経の緊張亢進
交感神経活動は低下し副交感神経が相対的に優位となる
✗ 5. 誤り
HDLコレステロールの低下
有酸素運動はHDLを上昇させる
ポイント
  • 心臓リハビリは予後改善(再入院・死亡率低下)
  • 安静時血圧低下・血小板凝集能低下・交感神経活動低下
  • HDL上昇など脂質プロファイル改善
比較表
虚血性心疾患への運動療法の効果
項目運動療法の効果
再入院・死亡率低下
安静時血圧低下
血小板凝集能低下
交感神経活動低下(副交感優位)
HDLコレステロール上昇
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