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理由で解く 理学療法士

QP54P012 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問12
問題
頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。
この患者において機能していると推測される筋はどれか。
図
選択肢
1 円回内筋
2 深指屈筋
3 上腕三頭筋
4 長母指伸筋
5 尺側手根伸筋
解答
正解1(円回内筋)
解説

機能残存レベルC6BIIでは円回内筋(正中神経、C6〜7)が機能する最遠位の筋となる。

前問でこの患者はZancolli C6BIIと判断された。C6BIIの定義そのものが「短橈側手根伸筋(ECRB)と円回内筋が機能するレベル」であるため、選択肢のうち円回内筋が機能筋と推測できる。円回内筋は正中神経(C6〜7)支配で、C6残存レベルで働き始める境界筋である。他の選択肢はいずれもC7〜Th1に支配核を持つ、より遠位・低位の筋であり、C6レベルでは機能しない。神経支配レベルを筋ごとに整理して解くのが定石である。

✓ 1. 正しい
円回内筋
正中神経C6〜7支配。C6BIIで機能する最遠位筋であり合致
✗ 2. 誤り
深指屈筋
正中/尺骨神経C8〜Th1支配で把握に働く。C6では機能しない
✗ 3. 誤り
上腕三頭筋
橈骨神経C7支配。機能すればC7レベルであり本例より高位
✗ 4. 誤り
長母指伸筋
橈骨神経(後骨間神経)C7〜8支配で機能しない
✗ 5. 誤り
尺側手根伸筋
橈骨神経C7〜8支配で機能しない
ポイント
  • C6BII=円回内筋が機能
  • 上腕三頭筋・深指屈筋・長母指伸筋・ECUはC7以下
  • 残存筋は神経支配髄節で判定
比較表
選択肢筋の神経支配髄節
神経/髄節
円回内筋正中神経 C6〜7
上腕三頭筋橈骨神経 C7
尺側手根伸筋橈骨神経 C7〜8
長母指伸筋後骨間神経 C7〜8
深指屈筋正中/尺骨神経 C8〜Th1
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