学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP54A045

理由で解く 理学療法士

QP54A045 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問45
問題
偽関節を生じやすいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 手の舟状骨骨折
2 鎖骨骨折
3 肋骨骨折
4 大腿骨頸部骨折
5 踵骨骨折
解答
正解1(手の舟状骨骨折)、4(大腿骨頸部骨折)
解説

偽関節は血行に乏しい部位で生じやすく、手の舟状骨骨折(近位骨片の血行不良)と大腿骨頸部(内側)骨折が代表。

偽関節は骨折部の骨癒合が停止した状態で、血行不良・骨片間の離開・不安定性などが誘因となる。手の舟状骨は栄養血管が遠位から近位へ逆行性に走行するため、骨折で近位骨片が阻血に陥りやすく、偽関節や近位骨片の壊死を生じやすい。大腿骨頸部骨折(関節内・内側骨折)は骨折線が関節包内にあり、骨膜性仮骨形成が乏しく、栄養する内側大腿回旋動脈枝が損傷されやすいため骨癒合不全・骨頭壊死を起こしやすい。一方、鎖骨・肋骨・踵骨は血行が豊富で仮骨形成が旺盛なため偽関節は生じにくい。

✓ 1. 正しい
手の舟状骨骨折
近位骨片が逆行性血行のため阻血に陥りやすく偽関節・壊死を生じやすい
✗ 2. 誤り
鎖骨骨折
血行豊富で骨癒合しやすい
✗ 3. 誤り
肋骨骨折
血行に富み仮骨形成良好で偽関節は稀
✓ 4. 正しい
大腿骨頸部骨折
関節包内骨折で骨膜性仮骨が乏しく血行障害を来しやすく偽関節・骨頭壊死のリスク
✗ 5. 誤り
踵骨骨折
海綿骨主体で血行良好、偽関節は稀
ポイント
  • 偽関節=血行不良・不安定な骨折で好発
  • 舟状骨は近位骨片が逆行性血行で阻血
  • 大腿骨頸部は関節包内骨折で仮骨形成が乏しい
比較表
偽関節・骨壊死を生じやすい代表的骨折
骨折理由
手の舟状骨骨折近位骨片の逆行性血行→阻血
大腿骨頸部骨折関節包内・血行障害・仮骨乏しい
距骨骨折血行に乏しく壊死を生じやすい
脛骨骨幹部下1/3軟部組織・血行に乏しい
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手