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理由で解く 理学療法士

QP53P045 理学療法治療学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問45
問題
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ5(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)に対する理学療法で優先度が高いのはどれか。
選択肢
1 座位保持練習
2 体幹装具の使用
3 徒手での咳嗽介助
4 下肢の漸増抵抗運動
5 椅子からの立ち上がり練習
解答
正解2(体幹装具の使用)
解説

厚生省(厚生労働省)筋萎縮症研究班分類のステージ5は「歩行不能・四つ這い可能」の段階で車椅子生活に移行する時期。脊柱側弯の進行予防のため体幹装具(座位保持装置を含む姿勢管理)が優先される。

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類でステージ5は歩行が不能となり四つ這い移動の段階で、車椅子生活が始まる時期である。この時期は長時間の座位により脊柱側弯が急速に進行しやすく、側弯は座位バランス・呼吸機能・褥瘡リスクに悪影響するため、体幹装具や座位保持装置による姿勢管理・側弯予防が最優先となる。DMDでは過負荷の抵抗運動は筋損傷を助長するため下肢の漸増抵抗運動は不適切、立ち上がりや座位保持練習は歩行が保たれるより早期の課題、徒手での咳嗽介助(呼吸理学療法)は呼吸機能が低下する終末期(ステージ7〜8相当)で重要度が増す介入であり、ステージ5での最優先ではない。

✗ 1. 誤り
座位保持練習
座位はまだ安定しており最優先課題ではない
✓ 2. 正しい
体幹装具の使用
車椅子移行期の脊柱側弯進行予防として優先度が高い
✗ 3. 誤り
徒手での咳嗽介助
呼吸機能が低下する後期(人工呼吸期近く)で重要となる介入
✗ 4. 誤り
下肢の漸増抵抗運動
過用性筋力低下を招くため筋ジストロフィーでは禁忌的
✗ 5. 誤り
椅子からの立ち上がり練習
歩行が保たれるより早期の課題で、歩行不能期には不適
ポイント
  • 研究班分類ステージ5=歩行不能・四つ這い可、車椅子移行期
  • 座位長時間化で脊柱側弯が進行→体幹装具・座位保持で予防
  • DMDでは過度の抵抗運動は禁忌(過用性筋力低下)
比較表
DMD機能障害度分類(研究班分類)と理学療法の重点
ステージ状態と重点
1〜3歩行可。関節拘縮予防・機能維持
4〜5歩行困難〜不能・車椅子移行期。側弯予防(体幹装具・座位保持)
6〜8座位保持困難〜呼吸不全。呼吸理学療法・排痰(咳嗽介助)
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