学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP53A040

理由で解く 理学療法士

QP53A040 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問40
問題
認知症の周辺症状であるBPSD〈behavioral and psychological symptoms of dementia〉はどれか。
選択肢
1 失行
2 失認
3 妄想
4 見当識障害
5 遂行機能障害
解答
正解3(妄想)
解説

妄想はBPSD(行動・心理症状=周辺症状)に含まれる。失行・失認・見当識障害・遂行機能障害は中核症状(認知機能障害)である。

認知症の症状は、脳の器質的障害を直接反映する中核症状と、それに環境・心理要因が加わって生じるBPSD(周辺症状)に大別される。中核症状は記憶障害・見当識障害・失語・失行・失認・遂行機能障害などの認知機能障害である。一方BPSDは妄想・幻覚・抑うつ・不安・徘徊・興奮・暴言・不穏などの行動・心理症状で、環境調整やケアで軽減しうる点が中核症状と異なる。選択肢では妄想のみがBPSDに該当し、残りはすべて中核症状である。BPSDはリハビリ・介護の関わり方で改善が期待できるため、非薬物的対応の理解が重要である。

✗ 1. 誤り
失行
習得した行為が遂行できない中核症状(認知機能障害)
✗ 2. 誤り
失認
感覚は保たれるが対象を認知できない中核症状
✓ 3. 正しい
妄想
物盗られ妄想などの行動・心理症状でBPSDに該当
✗ 4. 誤り
見当識障害
時・場所・人がわからなくなる中核症状
✗ 5. 誤り
遂行機能障害
計画・実行が困難となる中核症状
ポイント
  • 中核症状=記憶・見当識・失語・失行・失認・遂行機能障害
  • BPSD(周辺症状)=妄想・幻覚・徘徊・興奮・抑うつ等
  • BPSDは環境・心理要因で修飾され可変
  • BPSDは非薬物的対応が基本
比較表
認知症の中核症状とBPSD
分類内容本問の選択肢
中核症状(認知機能障害)記憶・見当識・失行・失認・遂行機能障害失行・失認・見当識障害・遂行機能障害
BPSD(周辺症状)妄想・幻覚・徘徊・興奮・抑うつ妄想
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