学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP53A039

理由で解く 理学療法士

QP53A039 理学療法治療学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問39
問題
虚血性心疾患に対する運動療法が禁忌となるのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 安定狭心症
2 代償性心不全
3 活動性の心筋炎
4 Ⅰ度房室ブロック
5 コントロールされていない不整脈
解答
正解3(活動性の心筋炎)、5(コントロールされていない不整脈)
解説

活動性の心筋炎とコントロール不良の不整脈は運動療法の絶対的禁忌。運動負荷で急性増悪・致死性不整脈のリスクが高い。

心臓リハビリテーションの運動療法は、循環動態が安定していることが前提となる。活動性の心筋炎・心膜炎は炎症で心筋が脆弱化しており、運動負荷は心不全増悪や致死性不整脈、突然死を招くため絶対的禁忌である。コントロールされていない不整脈(頻脈性・心室性など)も運動により致死性不整脈へ移行する危険があり禁忌となる。一方、安定狭心症や代償性(安定した)心不全は監視下でむしろ運動療法の適応であり、Ⅰ度房室ブロックは無症候で運動制限を要さない。したがって禁忌は活動性心筋炎とコントロール不良の不整脈の2つである。

✗ 1. 誤り
安定狭心症
症状が安定していれば監視下運動療法の適応
✗ 2. 誤り
代償性心不全
代償された安定期は運動療法の適応(非代償性なら禁忌)
✓ 3. 正しい
活動性の心筋炎
心筋の炎症で運動が急性増悪・突然死を招く絶対的禁忌
✗ 4. 誤り
Ⅰ度房室ブロック
無症候で伝導遅延のみ、運動制限は不要
✓ 5. 正しい
コントロールされていない不整脈
運動で致死性不整脈に移行しうる絶対的禁忌
ポイント
  • 運動療法は循環動態安定が前提
  • 絶対禁忌=活動性心筋炎・心膜炎
  • 絶対禁忌=コントロール不良の不整脈
  • 安定狭心症・代償性心不全は適応
比較表
心臓リハ運動療法の適応と禁忌
病態運動療法
安定狭心症適応(監視下)
代償性心不全適応
活動性心筋炎禁忌
コントロール不良の不整脈禁忌
I度房室ブロック制限不要
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