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理由で解く 理学療法士

QP55P024 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問24
問題
除細動が必要となる可能性が高い不整脈はどれか。
選択肢
1 Ⅰ度房室ブロック
2 心室頻拍
3 単発の上室期外収縮
4 慢性心房細動
5 連続しない心室期外収縮
解答
正解2(心室頻拍)
解説

心室頻拍(VT)は血行動態の破綻や心室細動への移行をきたす致死的不整脈で、除細動の適応となる。

除細動(電気ショック)は心室細動と無脈性心室頻拍に対する緊急治療で、心停止に直結する不整脈を対象とする。心室頻拍は心拍出量が低下し血行動態が破綻しやすく、心室細動へ移行する危険が高いため除細動が必要となりうる。理学療法中もモニター心電図でVT・VFの出現を監視することが重要。Ⅰ度房室ブロック・単発の上室期外収縮・慢性心房細動・散発性の心室期外収縮は、それ自体で緊急除細動を要さない。

✗ 1. 誤り
Ⅰ度房室ブロック
PQ間隔延長のみで無症候。緊急性は低く除細動不要
✓ 2. 正しい
心室頻拍
血行動態破綻・心室細動移行の危険が高く、除細動の適応となりうる
✗ 3. 誤り
単発の上室期外収縮
基本的に良性で治療不要
✗ 4. 誤り
慢性心房細動
レートコントロールと抗凝固が主。予定的な電気的除細動はあるが、緊急の除細動を要する病態ではない
✗ 5. 誤り
連続しない心室期外収縮
散発性は経過観察でよい。連発・多形性で危険度が上がる
ポイント
  • 除細動の対象=心室細動・無脈性心室頻拍
  • 心室頻拍は血行破綻・VF移行の危険
  • 運動療法中はモニター心電図でVT/VFを監視
比較表
不整脈と緊急度
不整脈対応
心室細動/無脈性心室頻拍ただちに除細動+CPR
I度房室ブロック経過観察(無症候)
上室期外収縮多くは経過観察
慢性心房細動レートコントロール・抗凝固
散発性心室期外収縮経過観察
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